サマーセールで買ったイヤフォンはまだまだ届きます。

今回届いたのはこちらの二本。これで四本目、五本目か?

 

 

KZのCastor Pro、Harman Target Version(以下銀)とImproved Base Version(以下黒)両方買ってみました。

 

 

ハーマンバージョンはあと2時間遅く買ってれば500円を切る価格になっていただけにちょっと悔しいのですが、それでも二本あわせても1291円と破格の値段になっていたので思わず買ってしまった二本です。

 

 

先日のAM16誤配送事件があったので恐る恐る裏返してみましたがちゃんと黒、銀違うバージョンが届いていました。両方とも黒とかだったらほんとめんどくさいし良かった。

 

 

Proが付かない無印Castorと比べて若干大きく、立派になった感じがします。

比べた方がわかりやすいと思うのでここで4種勢揃い。

 

 

バスレフポートっていうんですかね?穴の大きさがちょっと大きくなって加飾がされているので高級感あっていいです。

 

付属品はKZのいつものやつ。臭いしL字プラグなので触る気にもならないのでスルー。

比較のためにイヤーピースは全機種標準のフジツボMサイズに揃えておきました。TRIのトライクラリオン(角笛)があうので皆さんにはお勧め。

 

というわけで見た目の比較の次は音の比較ということでやっていきたいんですが、今回Proが届いたので久しぶりに比べたくなって無印Castorを出してきたんですけど、前回のこれらのレビュー

 

 

から1年経ってだいぶ印象が変わってきていたので改めて評価してみたいなと。

 

 

比較の際はこんなことになってます。これでも半分・・・だいぶ買ったなぁ。

 

Castor  Harman Target Version

 

前回の評価ではまあまあな好印象を抱いていた銀色Castorですが、今聞くと窮屈な、貧弱なつまらない音がするイヤフォンでしかないなという印象になっていました。低音はものたりないし何が一番つまらないって音場が狭く平坦な密度の薄い音がただ鳴っているだけという何の特徴もない音造りで本当につまらない。最近手に入れたTANGZUのあれもつまらない音と評価しましたがこれはもっと面白くない退屈な印象。バランスは悪くないんだけど解像感高くてクリアとか煌びやかで爽快感あるとかの他のイヤフォンと比べてしまうと無個性、没個性でいまいち。今回バランス接続にしてみましたがそれでも印象は変わらず。ちょっと他のいいイヤフォンをききすぎたせいかもしれない。

 

Castor Improved Base Version

 

今回再評価をしたくなったのはこれのせい。前回評価したときは低音が暴れて聴けたもんじゃないみたいな評価だったんですが、今聴いてみると「悪くないじゃん」という評価に変化していました。 X JAPANのRusty Nailも今なら何の問題なく聴けるし全然印象が変わっていました。接続方法をバランス接続に変えたせいかとも思って3.5mmの普通のケーブルに変えてみても印象は変わらず。

 

まぁ、相変わらず銀と同じで音場が狭めだし爽快感はないのですが少なくとも銀Castorよりかはましな聴き応えのある音を聞かせてくれるので黒銀どちらか選ぶのならば間違いなくこちらを選びます。こちらの方が立体感感じられるし平坦ではないある程度しっかりした音色なので銀に比べたら全然まし。

一年前の私は「黒を選ぶのは普通に飽きた人なんでしょう」なんて書いてましたが、いい音を知らなかっただけかもしれません。

解像感は高くもなくごちゃごちゃっとした音がするので長時間試聴には向かないかなといった印象。なんだろう、なにかこうスカッとしない音造りにもやもやします。

 

Castor Pro Harman Target Version

 

というわけでようやく今回購入したCastor Proのお話。

上でけちょんけちょんにしたCastorの後継機種。ドライバがDDの二発は変わらないのですが、今回はどちらも10mmの同サイズになり筐体もそれをおさめるために大きくなりました。

 

 

最初の写真が無印で次のがPro。DDの配置が無印は同軸の所、Proは少しずらして設置されてますね。

 

さて、Castor Pro肝心の音色ですけど、Castorのあの退屈な窮屈空間とは違い、ある程度広がった空間を体感できるイヤフォンになっていて感動しました。感動しましたがそれだけで、それ以上いいところをあげるのは難しい。全体的に2DDがおごられているのにもかかわらずなんだか薄いし解像感低いしシャラシャラするしと無印Castorとあんまり印象は変わらず。ボーカル曲ではボーカルが近いのに弱く感じるので音量をあげてみるものの高音がギャリギャリして刺さるようになってそれ以上音量を上げられなくて面白くないことになるし、インスト曲でも中低音がなんだか弱いので聞きたくなって音量を上げると以下略。

恐らく悪いとかよくないとかではなくただ私にはあわない、そういった種類の音色なんだと思います。低音が弱く低中高音のバランスがかなり上に偏っていて聴き疲れするのであんまりお勧めはしないかなという印象でした。

 

Castor Pro Improved Base Version

 

じゃぁ黒バージョンのこちらはどうなのかというと無印黒バージョンに開放感と空間の広がりが加わってだいぶ聴きやすくなったんじゃない?と言えるものになっていました。

でもやはりKZの典型的で極まったドンシャリ型なので中音がものたりなくふくよかな響きがせず、長時間使っていると聴き疲れしてしまうバランスの悪い響きと感じてしまいます。解像感もそれほど高くなく、これも同じように音が入り交じってごちゃつくところがあるので気持ちよくない・・・いいところがほんとみつからない、どうしたらいいんでしょう、価格?

 

そういえばCastorには低音と高音を調整できるスイッチがついているのにそれについて触れていませんでした。まぁ、色々出来るんですけど、面倒な割にはそこまで変化がないので触れなかっただけ。今回のProもいろいろいじってみたんですが自分の好みの音には変えられなかったので諦めました。Castor基本の出力が好みではない音なのでどう変えようが変わらないんですよ。ギャリギャリするからと高音を抑えたところで、薄いからと低音を増やしてみたところで大して印象が変わらないので全部オンにしてそれで終了です。

一応私が我慢できる設定は銀の方は低音側そのままオンにして高音側を2つともオフ、黒の方は低音左側のを1つオフ、高音右側のを1つオフにすることによってギャリギャリが減ってまぁまぁいい感じになりました。イコライザーをいじるのも好きじゃないのにこんなことするのはもっと好きじゃない。スイッチ無しの方が好きです。

 

お金をもらってレビューしている人が書いたらやばいことしか書いてませんが、やはり他と比べてしまうとどうしてもそういった評価になっちゃうCastorシリーズでした。

正直言ってあまりオススメはしないなぁといったイヤフォン達です。ぱっとしないイヤフォンを使っていた人が初めて使うならばいいイヤフォンと感じるかもしれませんが(私みたいにね)これを買うならばもっと安く手に入れられるのにとてもバランスがいいEDX Liteとか、ド派手な低音、カリカリ高音なZSTxの方が楽しい音がするのでオススメ。もちろんCastorの音色が好きという人もいると思いますので全否定はしません。私には合わなかった、それだけ。イヤーピースをTRIの角笛にすると空間広がってだいぶ聴きやすくなるのでそれはオススメです。

 

イヤフォンを集める中でこういったあまり印象良くないものがあってもいい。それでこそ色々なイヤフォンを集める楽しみってやつ。ちょっと辛口すぎたかな。