こんにちは。
長崎県諫早市にある母乳育児産後ケア専門の
たんぽぽ助産院、助産師山口亜矢子です。
今日は、母乳育児のメリット赤ちゃん編Part2です。
お母さんたちは興味がある内容ではないでしょうか。
本当に母乳で頭がよくなるのか?
病気になりにくいって本当なの?
このことについて書いてみたいと思います。
③母乳育児でIQが上がる
すごく興味のある内容ですよね・・・(笑)
今回、いろいろ文献を読んでみました。
調査する方法にもいろいろあって、海外の研究でメタ分析とかランダム化比較試験とか、システマティックレビューなど・・。
正直、難しくてよくわからなかったのですが、結果としては
母乳育児でIQ(認知能力)は上がる!
ということです。
得られた結果の信頼性が高いと言われているランダム化比較試験で
Kramerさんたちの研究では、6.5歳時でのIQは母乳育児推進群で優位に高く(+5.9ポイント)
また母乳だけで育つ期間が長いほどIQがより高いことが示されています。
そして乳児期に母乳を飲んだ量がより多く、飲んだ期間が長いほど、思春期の時点での大脳の容量が有意に大きいということです。
へぇ~ですね。
この結果は、母親と子どものかかわりに関するものというよりも、母乳に含まれる成分が関与しているようで、どうやら母乳には脳の発達を促進する物質が含まれているようです。
ますますへぇ~ですね。
物質といえば、有名なところでは、母乳にはDHAやEPA,アラキドン酸などですが
ほかにもたくさんの微量の成分が含まれており認知能力の向上に役立っているということです。
もちろんほかにも、親や人とのかかわりや環境など、親としてできることはたくさんあるとは思いますが、少しでも赤ちゃんに母乳を飲んでもらいたいですね。
④病気の予防効果がある
この話はどこかで聞いたことがあるかもしれません。
これもいろいろな研究がされており、多くの疫学研究で示されています。
親にとって元気に育ってほしいというのはもちろんですよね。
下痢、中耳炎、気道感染症、細菌性髄膜炎、尿路感染症、敗血症、壊死性腸炎、
1型・2型糖尿病、特発性関節炎、潰瘍性大腸炎、悪性リンパ腫など(たくさんありますね。長かった・・)
幅広い疾患に対する予防効果が認められています。
私、正直に言いますと、いやいやうちの子も母乳飲んでいたけれど、下痢も中耳炎も気管支炎もなったし~
とちょっと突っ込みそうでしたが、「頻度が減る、重症度を軽減する、発症リスクを軽減させる効果がある」
という様々な研究結果なので、まったく病気にならないということではないようです。
たしかに、重症化はしなかったし、いろいろ病気になりながら強くなっていくわけで、、今のところ丈夫に育ってくれているので恩恵は受けてくれているのかな・・。
次回は母乳育児のメリット赤ちゃん編Part3です(^^)/