こんにちは。

 

長崎県諫早市にある母乳育児産後ケア専門の

 

いさはやたんぽぽ助産院、助産師山口亜矢子です。

 

 

 

今日は哺乳瓶だとよく飲みます?という話です。

 

この話もお母さんからよく聞きます・・。

 

「おっぱいだとすぐウトウトしてしまうのに、哺乳瓶であげるとゴクゴク飲んでくれます」

 

けっこうアルアルな話です。

 

なんだか赤ちゃんはおっぱいより哺乳瓶の方が好きなんじゃないか??って不安になりますよね・・

 

どうして哺乳瓶だとゴクゴク飲めるのでしょう?

 

 

 

これは哺乳瓶と母乳は出るしくみが違うことと、それによって赤ちゃんの飲み方が違うことに関係しています。

 

哺乳瓶は赤ちゃんがくわえると、自動的にお口の中にミルクが入ってきますので、赤ちゃんは反射的に吸ってしまいます。

 

楽に飲めてしまうと言えばそうだし、息継ぎや休憩する暇もなく飲み続けてしまうという状況でもあります。

 

 

では、お母さんのおっぱいからはどのように飲んでいるのでしょう?

 

母乳は哺乳瓶と違い、常に一定に出ているわけではありません。

 

母乳は一定にずっと出ているわけではないんですね!

 

赤ちゃんはまず、お母さんのおっぱいが出るように刺激しながら吸います。

 

くちゅくちゅと刺激します。

 

この時はまだお母さんのおっぱいは準備段階で、母乳はまだ出ていません。

 

その後、赤ちゃんの飲むしぐさの刺激でピューっと飛び出る反射が授乳中に何回か起こります。

 

このピューっと出ている時になると、赤ちゃんはゴクゴクと飲みます。

 

そしてお母さんのおっぱいが休憩に入ると、また赤ちゃんもクチュクチュと刺激をしてゴクゴクとは飲んでいません。

 

つまり、常に一定に飲んでいるわけではなく、赤ちゃんが自分で刺激して自分のペースで飲んでいるということです。

 

 

 

あとは、お母さんに抱っこされておっぱいを飲んでいるとつい気持ち良くなってウトウトしてしまうということもあるかもしれません。

 

母乳はミルクに比べて、時間がかかってしまうかもしれませんが、赤ちゃんにとっては気持ちのいい時間でうれしいのかもしれません。

 

時々、予定日より早く生まれた赤ちゃんや、生まれてまだ日が浅い赤ちゃんの場合に、いつも寝てしまってしっかり飲みとれないということがあります。

 

この時は、起こしながら飲ませてあげますが、体重が増えなければ搾乳して飲ませてあげる必要があるかもしれません。

 

 

 

赤ちゃんは飲むときもいろいろ考えているんですね・・

 

すごいです。では、また!

 

 

 

いさはやたんぽぽ助産院
長崎県諫早市貝津町1664-6-101
電話 080-6472-1181
授乳や育児の心配などお気軽にご相談ください
諫早市、長崎市、雲仙市、島原市、南島原市、東彼杵町の産後ケアをご利用できます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

長崎県諫早市にある母乳育児産後ケア専門の

 

いさはやたんぽぽ助産院、助産師山口亜矢子です。

 

 

 

いつものことながらお久しぶりの投稿です(汗)

 

前回は「母乳っていつまで続けるの?」という内容で書かせていただきました。

 

今日はその続きで、では実際どうやってやめるの?ということについてです。

 

いや~ほんとは2月か3月初旬までにはこの記事を書きたかったのですが、すっかり遅くなってしまって・・

 

というのも、おっぱいの卒業は仕事復帰のために2月3月の時期に考えられる方が多いからです。

 

4月に保育園に入るので・・という理由ですね。

 

ただこの時期におっぱいを卒業するには時期が早すぎるという月齢の子の場合は、保育園に通いながら授乳を続けるというのも一つの方法です。

 

朝出かける直前に授乳して、仕事が終わって帰宅したらまたすぐ飲んでもらうやり方です。

 

昼間どうしてもおっぱいが張るときは、少し搾乳をします。

 

この話は、書きだすと長くなるのでまたいつかの機会に。

 

 

 

ではやめる方法についてです。

 

やめ方もいろいろありますが

 

①自然卒乳

 

②計画的卒乳

 

③急激な卒乳

 

というのがあって、

 

 

①の自然卒乳は赤ちゃんが自然に飲まなくなるまで直接授乳を続ける方法です。

 

赤ちゃんによっては2歳になる前にやめる子もいれば、3歳を過ぎても飲んでいる子もいます。

 

自然卒乳の場合は、お母さんのおっぱいも自然と落ち着いていくことが多いので、特に張ったりしなければケアをする必要のないことがほとんどです。

 

 

 

②の計画的卒乳は、徐々に計画的に授乳回数を減らしていく方法です。

 

例えば2~3日おきに1回ずつ授乳回数を減らしていく、1週間おきでも構いませんが、とにかく徐々に授乳回数を減らしていく方法です。

 

お母さん、赤ちゃんに負担のない方法と言われていますが、おっぱいが大好きな赤ちゃんの場合、家にいると欲しがってむずかしいということがあるかもしれません。

 

この場合、「差し出さず拒まず」つまり求められたら授乳するけれども、こちらからは欲しがっていなければ誘わないということが大事になってきます。

 

あとは気の紛れる方法を考えておく、お散歩やおやつ、絵本を読むなどです。

 

いつも授乳する場所が決まっている場合は、そこに座らないようにするなども有効です。

 

 

③の急激な卒乳はいわゆる断乳と言われるものになります。

 

やめたい日が決まったら、赤ちゃんに「もうすぐおっぱいとバイバイね」とお話してあげます。

 

いきなりある日突然やめるのではなく、赤ちゃんにも心の準備をさせてあげると赤ちゃんの気持ちも違うかと思います。

 

やめると決めた日が来たら、最後にしっかり飲んでもらってその後は授乳を中止します。

 

赤ちゃんは欲しがると思いますので、お母さん以外で赤ちゃんのお世話をしてくださる方がいるといいです。

 

とはいえ、盆正月などの長期休暇などに断乳すると、万が一乳腺炎などのトラブルになったときに診てもらえるところがない可能性が高いですからお勧めしません。

 

で、授乳しないのでおっぱいが張ってきますが、できるだけ溜めます。ちょっと痛いですが・・。

 

ここでできるだけおっぱいを溜めて張らせることで母乳の産生を止めていきます。

 

よく三日触らないようにしましょうとネットで見ましたと言われますが、月齢やそれまでの授乳回数などでどのくらいの日数溜めて触らないようにした方がいいかは違うので、わからない場合は助産師に相談してもらうといいかと思います。

 

 

できるだけおっぱいを張らせたら、しこりが残らないように軽くなるまで溜まった母乳を搾ります。(ここは1~3日目くらいですが個人差があります)

 

 

そしてまたできるだけ触らないようにしておっぱいを張らせます。

 

で前回触らなかった日数より長い日数は、触らないようにします。

 

そしてまた溜まった母乳を搾るということを繰り返していきます。

 

最後は、おっぱいが張らなくなってきますので、そうなるとケア終了です。

 

え~自分でするのはむずかしいという場合は、相談してくださいね。

 

万が一、赤ちゃんが食べない飲まないなど、今までになかったような兆候がみられたら卒業が早いことがあります。

 

この場合、時期を少し遅らせてあげると、うまく卒業できることがほとんどですので、あせらず時期を待ってあげるといいかと思います。

 

 

 

いつも思いますが、母乳育児を始めるとき最初少しエネルギーがいりますが、卒業する時もエネルギーがいるなぁということ。

 

特に母としてはうれしさ半分、さみしさ半分です。

 

いやいや成長なので喜ばしいことです!

 

おかあさんよくがんばりました。おめでとうございます!ですね。

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

長崎県諫早市にある母乳育児産後ケア専門の

 

いさはやたんぽぽ助産院、助産師山口亜矢子です。

 

 

今日はおっぱいの卒業の話です。

 

母乳っていつまで続ければいいのでしょう?

 

私は一人目の時、いつどのようにしておっぱいを卒業するかわかりませんでした・・

 

だって助産師学校で習わないんですもん。

 

助産師、意外と母乳の卒業方法を知らない人は多いかもしれません。

 

 

まずは、いつまで母乳をあげるか?という話ですが、いろいろと意見があって難しいところですが、UNICEF/WHOは

 

「最適な栄養法とは、生後6か月は完全に母乳だけで育て、その後適切な補完食を与えながら2歳かそれ以上まで母乳育児を続けること」  ~「乳幼児の栄養に関するイノチェンティ宣言」より~

 

と推奨しています。

 

米国小児科学会(APP)は、

 

「生後6か月は母乳のみで、その後は補完食を開始し、少なくとも生後1年間、もしくは母子がお互いに望む限り母乳育児を継続することを推奨(2012)」

 

としていますが、最近は

 

「母子が望む限り2年以上は続けることを支持する」に変わってきています。

 

授乳・離乳の支援ガイド 実践の手引きでは

 

「何か月になったら母乳をやめるといった時期を決めることはむずかしい」

 

「いつまで母乳を続けるのが適切かに関しては、母親の考えを尊重して支援を進めていきたい」

 

としています。

 

なんだか難しくなってしまいましたが、つまり、何か月とか何歳になったら母乳をやめた方がいいということは、決まっていないということです。

 

できるだけ長くできれば2歳以上飲ませてあげるのがいいというように読み取れます。

 

最近は、卒乳と言って赤ちゃんの方から自然に母乳を飲まなくなるまで続ける方法が勧められることも多いですね。

 

母乳をよく飲んでいる子で1才前後の子が自分からやめるということはあまりないように思いますので、自然に卒乳するとなると2~3歳くらいまで飲んでいる子が多いと思います。

 

たまに早く自分から卒業してしまう赤ちゃんもいますが・・。

 

早く卒業するとお母さんはさみしいですが、赤ちゃんはよく食べてたくましい子が多い気がします。

 

で、長期に母乳育児を行う利点としては

 

赤ちゃんにとっては

 

・なるべくたくさん飲むことにより感染症予防、認知能力UP、肥満予防といった効果がある

 

・病気で食べたり飲んだりできない時にも、授乳だと飲んでくれることが多いため、病気の時にも栄養や水分をとることができる

 

・長く授乳をした子は自立心が育つと言われている。

 

お母さんにとっては

 

・乳がんや卵巣がんのリスクが少なくなる

 

・医療費の節約ができる

 

・ミルク代の節約等

 

などがあげられます。

 

いろいろ書きましたが、実は私は4人の子どものうち3人は1才2か月で母乳を卒業しました。

 

残りの1人は1才9か月まであげたのですが、なぜこの子だけ長かったのかよく理由は覚えていません(笑)

 

なぜ3人は1才2か月でやめたのかというと、夜の授乳がきつくてどうにもならなかったから。

 

周囲の人はせっかくなのに2歳まであげないの?(助産師さんの多くはこの意見)

 

とかまだ飲んでいるの?早くやめれば??(これは身内や保育士さんの多くがこの意見)

 

などいろいろ言ってくれるのですが、結局は自分で納得して決めました。

 

最近、私は母乳育児のメリットを知ったうえで、今のお母さんの生活と赤ちゃんの様子からお母さんが納得した時期に卒業できるのが一番いいのではと思っています。

 

 

 

今の時期は、仕事復帰に向けて母乳の卒業の相談が多くなってきています。

 

仕事復帰で子どもを保育園に預ける場合、母乳育児をやめなければならないと思っているお母さんは多いですが、続けることは可能です。

 

子どもも保育園でお母さんと離れて生活するようになりますが、その離れている時間をおぎなうふれあいの時間として授乳時間は貴重なものになります。

 

ただ、仕事の状況や生活の状況に合わせてどのように授乳を続けるのか卒業するのかは、お母さんが決めていくのも一つの方法です。

 

続けることができれば理想ですが、ご自分に合った方法を見つけられたらと思います。

 

どのようにしていけばよいのかわからない、迷っているなどありましたら助産師にご相談いただければと思います。

 

次回は母乳の卒業の具体的な方法について書きたいと思います。

ではまた!

 

 

こんにちは。

 

長崎県諫早市にある母乳育児産後ケア専門の

 

いさはやたんぽぽ助産院、助産師山口亜矢子です。

 

明けましておめでとうございます。

 

本年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

今日は、ミルクは何からできているか?です。

 

え~答えは簡単じゃないの?と思っていた私でしたが、最近何人かのお母さんに

 

「え~そうなんですね、知らなかった~」

 

と言われたので、書いてみることにしました。

 

 

ミルクは「牛乳」を原料として作られています。

 

つまり牛の母乳です。

 

育児用ミルク(乳児用調整乳)は、原料となる牛乳を母乳に近づけるために、栄養成分を置き換えたり増やしたり、また過剰な成分は減らしたりして調整されてあります。

 

改めて考えてみるとすごい技術ですね・・。

 

ただやっぱりヒトの母乳に近づけるには、完全にはいかないみたいで母乳とまったく同じ成分ではありません。

 

母乳にはミルクには含むことができない、免疫成分、ホルモン、細菌成分、オリゴ糖(これはまだ全容は解明されていないそうですが200種類以上らしいです)など様々なものが含まれています。

 

またたんぱく質はある一定以上減らすことは難しいとか・・。

 

 

牛の母乳ということは、本来は牛の赤ちゃんが飲むものをおすそ分けしてもらっているわけで・・

 

私も牛乳を飲むので、牛さんありがとう!!です。

(赤ちゃんへ牛乳をあたえるのは1才以降にしてくださいね)

 

ただ、牛さん(急にさん付け)から、もらってはいけない牛乳もあるようです・・

 

それは初乳です。

 

初乳とは分娩後数日間に分泌される乳汁のことで、たんぱく質やミネラル、ビタミンなどを多く含み、特に免疫物質が多く含まれるため、赤ちゃん牛の健康を保つために飲ませてあげるようです。

 

このように初乳は普通の乳と成分が非常に異なるので、分娩後5日までの乳は販売してはいけないそうです。

 

それくらい初乳って特別なものなんだと、改めて実感・・。

 

ヒトもできるだけ初乳を赤ちゃんに飲ませてあげたいですね。

 

だんだん話がずれてきた・・(汗)

 

確かにもともと何から作られているのかわからないものってあるのかもしれません。

 

何かあるかなぁって考えたら、ういろう(外郎)はわからないと思いました。

 

めっちゃマイナーですが・・。

 

調べてみたら米粉と砂糖が主原料みたいです。

 

マシュマロもわからないかも・・

 

白っぽいものに弱い??

 

どちらにしても、自分の子どもの口に入れるものは、どんなものからできているのかなぁと少し気にしてみることは大切かもしれません。

では、また!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちは。

 

長崎県諫早市にある母乳育児産後ケア専門の

 

いさはやたんぽぽ助産院、助産師山口亜矢子です。

 

 

 

だいぶ冬らしい寒さになってきましたね。

 

今日は白斑について書きたいと思います。

 

前回、おっぱいが詰まってしまったという内容で書きましたが、おっぱいのつまりにも色々な場合があります。

 

前回書いたつまりは、物理的に何かが乳管にはさまって詰まっている場合。

 

例えば脂肪成分やカルシウム様のものなど・・。

 

これはその詰まっているものが、抜け出れば問題は解決します(^^)

 

 

今日、書く白斑は、何かがはさまっているのではなく、皮が硬くなりかぶさって中の乳汁が出てこない(出てきにくい)状況をいいます。

 

乳頭の先に白いものが見えることが多いので、たいていのお母さんは何かが詰まっていて、それがとれないと思っていらっしゃることが多いですが、皮膚が硬くなっていることで白く見えていて、詰まっている場合もあるということです。

 

日本助産師会(2015)では「皮膚硬結(肥厚)、すなわち通称たこ、胼胝が形成されている場合などがある(略)」

 

というように説明されています。

 

胼胝って何?ですが、調べてみると

 

「たこ。反復する刺激のために皮膚の表面が硬く盛り上がったもの。刺激を受けた部位全体の皮膚が少し黄色味を帯びて盛り上がり、痛みのないことが多い」

 

と書かれています。

 

反復する刺激は赤ちゃんの吸う刺激なので、たいてい赤ちゃんが先吸いして刺激になって皮膚が硬くなっていると考えられます。

 

なので、深くくわえられているとなりにくいと考えられます。

 

 

 

↑こちらの記事も読んでみてください

 

また詰まるだけではなく、この白斑は痛いです・・。

 

飲ませている間、乳首がズキズキと痛いことが多いです。

 

開通すると痛みはずいぶんよくなります。

 

早く治したいですね・・

 

 

 

 

この白斑の原因は繰り返す刺激なので、

 

①先吸いにならないように授乳する(癖になっているときは難しいかもしれませんが、極力先吸いにならないように気をつけてみます)

 

②いろいろな方向から飲んでもらう

同じ場所に負担がかからないように方向を変えてみます

 

③一生懸命にいつもより飲ませすぎない

刺激、負担を軽減するために、先に痛くないほうから授乳してみてもいいかもしれません

白いものがとれるかと思って一生懸命吸わせて、余計に刺激になっていることもあります

見分けがつかないときは、ご相談ください

 

④乳頭クリームを塗ってみる

硬くなっている部分を柔らかくするために、乳頭クリームを塗るというのも一つの方法です


 

この白斑は冷え性の方に多いともいわれていますので(循環も関係している?)、冷えないように気をつけて、可能であれば

湯船にゆっくりつかることもいいと思います。

 

これらの対策をとってもなかなか改善しない場合は、一度助産師に診てもらうといいかと思います。

 

困っているお母さんのお役に立てますように。

ではまた!