こんにちは。

 

長崎県諫早市にある母乳育児産後ケア専門の

 

いさはやたんぽぽ助産院、助産師山口亜矢子です。

 

 

 

だいぶ冬らしい寒さになってきましたね。

 

今日は白斑について書きたいと思います。

 

前回、おっぱいが詰まってしまったという内容で書きましたが、おっぱいのつまりにも色々な場合があります。

 

前回書いたつまりは、物理的に何かが乳管にはさまって詰まっている場合。

 

例えば脂肪成分やカルシウム様のものなど・・。

 

これはその詰まっているものが、抜け出れば問題は解決します(^^)

 

 

今日、書く白斑は、何かがはさまっているのではなく、皮が硬くなりかぶさって中の乳汁が出てこない(出てきにくい)状況をいいます。

 

乳頭の先に白いものが見えることが多いので、たいていのお母さんは何かが詰まっていて、それがとれないと思っていらっしゃることが多いですが、皮膚が硬くなっていることで白く見えていて、詰まっている場合もあるということです。

 

日本助産師会(2015)では「皮膚硬結(肥厚)、すなわち通称たこ、胼胝が形成されている場合などがある(略)」

 

というように説明されています。

 

胼胝って何?ですが、調べてみると

 

「たこ。反復する刺激のために皮膚の表面が硬く盛り上がったもの。刺激を受けた部位全体の皮膚が少し黄色味を帯びて盛り上がり、痛みのないことが多い」

 

と書かれています。

 

反復する刺激は赤ちゃんの吸う刺激なので、たいてい赤ちゃんが先吸いして刺激になって皮膚が硬くなっていると考えられます。

 

なので、深くくわえられているとなりにくいと考えられます。

 

 

 

↑こちらの記事も読んでみてください

 

また詰まるだけではなく、この白斑は痛いです・・。

 

飲ませている間、乳首がズキズキと痛いことが多いです。

 

開通すると痛みはずいぶんよくなります。

 

早く治したいですね・・

 

 

 

 

この白斑の原因は繰り返す刺激なので、

 

①先吸いにならないように授乳する(癖になっているときは難しいかもしれませんが、極力先吸いにならないように気をつけてみます)

 

②いろいろな方向から飲んでもらう

同じ場所に負担がかからないように方向を変えてみます

 

③一生懸命にいつもより飲ませすぎない

刺激、負担を軽減するために、先に痛くないほうから授乳してみてもいいかもしれません

白いものがとれるかと思って一生懸命吸わせて、余計に刺激になっていることもあります

見分けがつかないときは、ご相談ください

 

④乳頭クリームを塗ってみる

硬くなっている部分を柔らかくするために、乳頭クリームを塗るというのも一つの方法です


 

この白斑は冷え性の方に多いともいわれていますので(循環も関係している?)、冷えないように気をつけて、可能であれば

湯船にゆっくりつかることもいいと思います。

 

これらの対策をとってもなかなか改善しない場合は、一度助産師に診てもらうといいかと思います。

 

困っているお母さんのお役に立てますように。

ではまた!