ハ－フマラソンに参加して、
自力で走り切り、完走した事実から、
自信を取り戻し、エネルギ－をもらい、
日々のホテルの仕事に精を出していました。
前回のお話し
日常を打破したくてチャレンジしたものは？ 今までの歩み パリ編⑬
やはり、日本人のお客様からは、
「日本人スタッフがいて助かるわ- 」
と温かい、励ましの言葉を頂きます。
わざわざお土産を下さることも
一度だけではなく・・
外国人の間で働くマイノリティーとして、
働くツライ日々の中、
日本人のお客様の気遣い、
優しさが、琴線に触れて、
涙が出てくることもありました。
日本人のお客様と接しながら、
自分が必要とされる価値、
そんな嬉しさから、
私は役に立っている！！
大変だけど、頑張り甲斐がある！
そんな思いを持っていました。
ある日は、
子供連れの家族から、
スリにあったんです。
「子供に注意を引かれて
その間にバックから盗まれて・・」
と困ってフロンントにいらっしゃる。
そして、
「現金は、おいくらいぐらい・・？」
とお伺いすると。
「20万円ほど。」と
「パリのオペラ界隈は、スリも多いのに、
そんな現金を持ち歩くなんて・・」
と内心思いますが、
こいういうスリの手口が多く、
また、現金は必要最低限持たないと
アドバイスを付け加えます。
そして、警察に届ける手順など
お手伝いをしました。
ある日は、
半年ほどのインタ－コンチネンタルホテルで
勤務中に、既に何度かお会いしている
お客様もいらっしゃいました。
女性一人の宿泊です。
「やちさん、一緒に食事つきあってくれない？」
とお誘いもありました。
ホテルの中にあるレストラン、
観光客が、食事をするには少々お高いので、
夏は、テラスでオペラ座を見ながら
お茶するためだけにいつも賑わっています。
普段は行けそうにない
素敵なレストランで食事。
普段はお会いしないような方々、
お近づきになれないような方々と、
お話しする機会を得て
一期一会のいい出会い、
そして、色んなお話しを
させて頂き人生勉強になりました。
そしてまた、
名前も忘れてしまっていますが、
当時の農林水産省ご一行様、
農林水産大臣がいらっしゃると事。
担当の営業の方と、
二人で空港までバスをチャ－タ－
して、わざわざお迎えに行きました。
滞在中も、色々お世話をさせて頂きました。
そして、アラブの国の
王様たちご一行様、
お金持ちも、王様になると
半端のない使い方、凄かったです。
おつきの方々もいらっしゃるので、
ワンフロア－全部貸し切り状態です。
ちょっとフロントでお手伝いして、
チップが50ユ－ロとか頂いたり・・・
他に驚いた経験は、
ある日、若い男の人が、
フロントにチェックインしました。
そして、
私に向かって、
「売春婦を探してるんだけど・・
どこか電話番号わかる？」
私は、耳を疑いました。
どうしたらいいか分からず・・
居心地の悪さを感じました。
上司に言いに行きますが、
何だか、言いにくいです。
もう、何だか恥ずかしいやら、
私が侮辱されているような、
そんな気までしました。
一応、丁寧に、
「こちらのホテルでは、
そのようなことは、お断りしており、
そういう女性をお部屋に
招待することもできません。」
とそんなような事を言ったと思います。
また、私の知らないヨ－ロッパのスタ－、
芸能人たちがお泊りになることもありました。
他にも色んな思い出がありますが、
一番印象に残っている思い出は....
2006年に公開された、
ソフィア・コッポラ監督の
ご覧になったことありますか？
実は、その撮影がホテル内のサロン
で行われたのです。
600人は収容できる
イベント、結婚式など行える
Opera Ballroom
オペラバルル－ムです。
18世紀当時の、
あのドレスに、天井にまで届きそうな、
あの髪型華やかな衣装を身にまとった
俳優、女優さんが
フロント前を通っていきます。
ホテル自体が昔のたたずまいが
残っていて素敵です。
その素敵なホテルに、
俳優さん達がいらして、
何とも、不思議なタイムスリップ
したような気分になりました。
大きなシャンデリアがある
オペラバルル－ムは、
もう、それは、それは素敵です。
少し画像でみれますでしょうか。
このHPの一番下まで
スクロ－ルしてください。
小さいですが、写真がでてます。
少しイメ－ジがわきますか？
素敵ですよね？
10年以上も前の事で、すっかり忘れていて、
友だち、家族、誰にも話したこともない、
色んな思い出が綴りながら出てきました。
ホテルという、日本でも経験したことない
職場、新しいチャレンジでした。
ヨ－ロッパ各国からの同僚。
ビザの有効期限の10か月と
短い期間でしたが、
貴重な体験となりました。
それも、最初からパリで
就職は無理と思い、
履歴書を日本から送らなかったら、
渡仏してから、再度履歴書を
手渡しで持っていかなかったら、
何も始まっていなかった。
もし、パリでの就職活動をしなかったら？
ＩＦ， ＩＦ、ＳＩ、ＳＩなんて思ってしまいます。
やはり、
駄目、無理とは思わず、
とにかく、
チャレンジしてみること！！
やってみること！！
私が、子供に何度も言う言葉、
「やってみなきゃ分からないよ- 」
いつも、やる前から
「ママ、やって～！」 という子供達。
「 やってみたの？」 というと、
「いつも、 ＮＯＮ ！」
やらしてみると、
「ほら、できたじゃな～い！」
そんなことの繰り返しの日々です。
人生において、やっぱり大事なこと。
やる前に諦めている、あなた、
人生で大切な経験、体験する機会を
失ってるかもしれませんよ！
ホテルでの体験、昔話を
綴りながら、強く思いました。
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