My Little Lover - Private eyes[1997]
1997年11月12日発売。9枚目のシングル。
最高位8位 登場週数5週
当時の最低売上を更新
次作[空の下で]で盛り返し、
[DESTINY]がドラマ主題歌になる大ヒットとなった
2001年発表のベストアルバム[Singles]に、
当時まで発売されていたシングルでは唯一収録されていない
先程は[NEW ADVENTURE]直前に発売された
[Crazy Love]について書きました。
アルバム発売直前ということもあり
[Crazy Love]は、あまり成績が振るわなかったことを書いています。
今回は、[Crazy Love]のひとつ上の売上を記録している
[Private eyes]についてです。
この曲については、My Little Loverの曲では、
かなり理解に苦しむものとなっていました。
正直、私にとっては面白くない曲でした。
性を意識させる曲というのは歌詞や雰囲気からわかりました。
そして、この作風が[ALICE]に通じるものでもあることも判別がつきました。
収録アルバムも、ともに[NEW ADVENTURE]となっており、
やりたいことは理解は出来ました。
理解は出来ましたが、これは私がMy Little Loverに
期待するところではありませんでした。
違和感が一番増した曲と言って間違いありません。
なぜこんな曲を送り出すのか、アルバムはどうした。
私の疑問は売上にも出ており、
ひときわ低い成績になっています。
前作[Shuffle]で年間トップ100[約30万枚]を売り上げ、
私の中で少し引っかかりは残るものの良曲を送り出していただけに、
その好成績から[Private eyes]で成績が悪化したところを見ると、
私と同じことを考えた人は多かったのだろうとおもいます。
このシングルから、1998年のアルバムまでよく持ち直したとおもいます。
むしろ、アルバム[Presents][NEW ADVENTURE]が
あれ程売れるとは、このシングルの状態の悪さからはイメージできませんでした。
特に[Presents]は、[DESTINY]のヒットの前に出されたものだっただけに、
70万枚という売上は素晴らしいものだと思っています。
1996年時のヒットシングルの収録は思いの外大きかったようです。
正直、私が[Private eyes]が理解できないことと、
ベストアルバム[Singles]に未収録になったことは、
つながっているのではないか、と考えています。
My Little Loverの曲では特に異質で、
他のシングル曲と同居させられない、
そういう判断が製作者、ミュージシャン側にあったのかもしれません。
悪い意味で特別。挑戦的ではあったものの、
得てして失敗に終わった楽曲ということです。