My Little Lover - Crazy Love[1998]
1998年7月23日発売。12枚めのシングル。
最高位11位 登場週数6週
当時の最低売上を更新
以降、トップ10入りをしたのは
2009年[音のない世界/時のベル][8位]の1作のみ
成績は下る一方になる
ミュージシャンとしての格が違う[TWO-MIX]に
同週で敗れていることに危機感を感じた
My Little Loverには
1996年のミリオンセラー[ALICE]から不穏を感じていました。
1995年のヒットシングル・アルバムからかなり異なったタイプの[ALICE]は、
My Little Loverに対して期待するものではありませんでした。
それだけに、なぜミリオンセラーになったのかがよくわかりません。
以降も、1995年時に感じた突き抜けた曲はなく、
良い曲なんだけど、なにかが足りないという違和感がありました。
とは言え[NOW AND THEN][Yes]は
絶対評価では十分に良い楽曲だったとおもいます。
不審が増したのが1997年。
発表されるシングルの違和感とアルバムがずっと発表されたことが
私の中では非常に引っかかりました。
アルバムが出ないことには、
デビューアルバムの早い段階での発売もあって、
シングルが定期的に出る分、アルバムの情報のなさが
非常に疑問に感じられました。
定期的に出されるシングルも1997年は
[ALICE]以上に、なんか違う感を持たされており、
My Little Loverに対する期待値も
この時点でかなり落ちていました。
一般大衆からしても私と同じだったのか、
1997年から1998年にかけてのシングルの動きの悪さは
非常に目立ちました。
アルバムについても、1998年に2連作という形で
収録楽曲をタイプ別にくっきりと分けることで、
発売シングルのアルバム収録は完了となります。
ただ、そこに至るまでの経緯が悪すぎたことが、
このシングルの[最高位11位]という
[白いカイト]以来の最低順位に現れた気がします。
曲としては決して悪くはないのですが、
1996~1998年の動きでMy Little Loverというミュージシャンへの関心、
特に流行の歌手という意味合いでは、なくなっていたと思われます。
アルバム[Presents][NEW ADVENTURE]の連作は、
70~80万枚を売り上げているため、
My Little Loverの音楽自体は聴く余地があったことはわかります。
ただ、収録シングル、特に1998年発売のものは
ドラマ主題歌でのヒットとなった[DESTINY]を除くと
10万枚に届いたかどうかになっています。
現実問題、アルバム[Presents][NEW ADVENTURE]の連作の後、
一気にMy Little Loverは音楽業界自体から
半ば姿を消すことになります。
アルバムでこれまでのMy Little Loverが清算され、
自力を完全に失ってしまいました。
[Crazy Love]の成績の悪さが
断末魔の叫びになっているように思えてなりません。