SUN&LUNAR - Romantic Summer[瀬戸の花嫁 TV-OP][2007]
[歌唱者は主役級の桃井はるこ・野川さくら]
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2007年4月25日発売。[瀬戸の花嫁関連初シングル]
最高位32位。[個人的にはもっと高い印象がある]
桃井はること言う人は、
元祖アキバ系歌手[デビュー当初はアイドル]と言えます。
1990年代から、秋葉原を中心に活動をしていた人です。
アニメオタクに対して風当たりが強い中、
アンダーグラウンドでの活動を地道に行い、
2000年代に入り、アニメ[オタクアニメ]が
徐々に社会権を得ていく中で、
存在感を大いに増していくのです。
今のアニメ業界の置いては開拓者であり、
高く評価するべき人物です。
桃井はるこは、基本はシンガーソングライターです。
自身のソロ曲、所属していたユニット[UNDER17]、
他の歌手への提供曲など、ほぼすべてを作詞曲しています。
更には、この[Romantic Summer]では編曲も行っており、
ミュージシャンとしての能力の高さを窺わせます。
ただ、この曲を制作した際には、
桃井はるこ自身が主役をはることは決まっておらず、
いざ主役に抜擢され、[Romantic Summer]を歌唱するとなって、
非常に驚いた、とのことです。
桃井はるこは声優の仕事もしていますが、
基本はシンガーソングライターなので、
本職の声優よりは仕事の数は非常に少なく、
主役を張った[瀬戸の花嫁]は極めて異例です。
そして、[Romantic Summer]が、
自身が歌唱した楽曲では最大ヒットとなっており、
桃井はるこ関連曲で、一番アニメファンに浸透しているのは
間違いなく[Romantic Summer]でしょう。
[Romantic Summer]の認知度や人気は非常に高く、
2007年全体で見ても、かなり上位に入ります。
それだけに、最高位32位という数字を見て、
え、そんなに低いのか。
CDバブルの崩壊からCDの売上の低下が進み続ける中、
それでも、深夜アニメが上位に食い込むには、
レベルが高かったのか、と改めて感じさせられます。
桃井はるこは、オタク文化黎明期を切り開いた人物ですが、
メジャーなアニメソングをほぼ歌唱していないため、
アニメだけを追っていると目にすることが非常に少ないです。
良くも悪くも、桃井はるこはアンダーグラウンドでの存在として、
アキバ系のなんたるか、かつての扱いはどうだったのかを、
現在でも示しているように思います。