音楽のことを訊かれているので、
さっさと曲の話に入りましょう。
早速曲を紹介。
彩菜 - Last regrets[1999/2006]
Kanon GM-OP[1999] TV-OP[2006]
雪国を舞台にした切なくも温かい物語。
今でも名作として名高い「Kanon」
PCゲームがまだまだマイナーだった頃、
[PCの普及が今ほどではなかったため]
この作品や以前記事に出てきた「AIR」などは
PCゲーム業界に多大な影響を残しました。
「Kanon」「AIR」そして「CLANNAD」などの名作は
「Visual Art's/Key」レーベルから生み出され
同レーベルは長年に渡り、
名作を送り出し続けました。
テレビアニメ化されたものも多く、
指折りの知名度を誇るゲームレーベルです。
この「Kanon」ですが
2006年から2007年に渡る半年間
テレビアニメシリーズが放送されています。
アニメ制作は「京都アニメーション」。
名作を数えたらきりがない、
アニメ制作の常識を変えたとさえ思えるほどの
高い技術と人気を得た会社。
昨年のあまりに残酷な事件には
残念ながら、僕は怒りを禁じえません。
その「京都アニメーション」の技は素晴らしく、
アニメにおいても「Kanon」は超名作になりました。
ゲームとしても、アニメとしても心に残る作品です。
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作品全体を考えた時の主題歌「Last regrets」は
ヒロインたちとの関わりや因縁を思えば
これほどの意味を持つ曲などないのではないか。
「Kanon」の肝となる部分全てに繋がっている。
主題歌の中の主題歌。
冬の雪の冷たさと、ヒロインたちが持つ辛さや悲しさ。
痛みを強く感じさせるこの曲に
いつもいつも、やるせなさを感じながら
曲の世界に深く入っていくのです。
これに対して。
エンディングはすべてが解決して
明るく前へ進めることを示している。
これもまた名曲が使われています。
彩菜 - 風の辿り着く場所[1999/2006]
Kanon GM-ED[1999] TV-ED[2006]
本当に清々しくて。
こんなに明るいのに、エンディングで泣いてしまうのはなぜだろう。
そして、テレビアニメ放送時には
毎回のエンディングで流れるのです。
ゲームのしなりをが頭に焼き付いているだけに
毎回の放送がクライマックスという感覚を受けました。
これも名曲です。すばらしい。
ちなみに。
この曲は1999年発売のゲームに同梱されていた
サウンドトラックでしか聴くことが出来ませんでした。
テレビアニメ化に際してサウンドトラックとシングルが発売され、
市販化されました。
シングル自体のセールスは
最高位がトップ50ギリギリだったようですが、
十二分に楽曲が浸透していたため、
ほとんど当てにならない数字と言っていいでしょう。