補習校の先生/講師になるには? どんな人が向いている? | 海外で楽しく日本語育児/教育

海外で楽しく日本語育児/教育

現役補習校講師がお伝えする、海外日本語育児/教育応援ブログです。海外で子育てする親御さんたちの日本語育児が楽しくなるように、そして、子どもたちが日本語学習を楽しいと思える環境作りを応援しています! 

海外で働くのは、現地の言葉がある程度流ちょうに話せるようにならないと、ハードルが高いので、年数の浅いうちは、日本人の経営しているお寿司屋さんとかラーメン屋さんとか、日本語で雇用主と話ができるところくらいしか働けなかったりしますよね。

 

でも、補習校なら日本語で働けるので、教員免許(日本語教師の資格)を持っているとか、子どもが補習校に通っているからとか、子どもに教えるのが好きとか、いろいろな理由で補習校で働いてみたいという方もいるのかもしれません。

 

 

そんな人のために補習校の教員(講師)募集や待遇について、こっそり教えたいと思います。

 

日本語補習授業校は、週1回しかお仕事がないので、大体が現地採用講師です。 

 

ドイツの場合は、大体、旦那様がドイツ人でドイツにほぼ永住している日本人の方が講師として働いていることが多いです。もちろん、場所によって若い人(音大関係者)が多く、入れ替わりが早い所もあります。 

 

大体1月くらいから、来年度(4月~)の募集が始まります。たまーにドイツニュースダイジェストなどで、補習校の講師を募集していることもあるようですが、私はあまり見たことがありません。(見る時期が悪い?)

ドイツの求人・求職 - Stellenmarkt - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト (newsdigest.de)

 

ほとんどの補習校では、代講講師(専任の先生が休んだ場合の代講をする先生)も募集しているので、急遽先生が必要になった場合には、そういった人の中から繰り上げ当選みたいな感じで、まずは空いてしまった学年・教科をみてもらえるか打診が行くかと思います。

 

なので、興味のある方は、まず、希望の補習校のHPをチェックして、募集があるかどうか、なければ代講での登録ができるかどうか、採用条件などを問い合わせしてみるのが一番だと思います。(場所によっては、教員免許がなくても、経験がなくても、熱意メラメラがあれば採用してくれる場合があります。)

 

気になるお給料(報酬)ですが、詳しいことは話せませんが、時給で言ったら、日本の語学学校で働く日本語教師と比べたら、2倍くらいはもらえるかと思います。(補習校によって異なります。)

 

でも、学級担任をしていると、オリエンテーションや児童・生徒指導、学校行事のための指導や準備、通知表の作成、評価記入、学級通信の作成、保護者との面談、行事や児童・生徒指導等に付随する保護者や関係者への対応…など、授業準備や漢字テストや課題プリント、宿題の添削以外に家庭でしなければならないことが山ほどあります。小6や中3など、卒業学年を受け持った場合には、卒業文集やら、卒業式(答辞)の練習など、さらに仕事が増えます。担任手当などがつく場合もありますが、人数の多いクラスを受け持ったり、良い授業を提供するために準備をすればするほど、自分の首を絞めることになります。笑い泣き

 

もちろん補習校講師の仕事はとてもやりがいのある仕事です。しかし週末である土曜日に、補習校で働くということは、思っている以上に大変です。週に1回しかない授業だからこそ、児童生徒に力をつけさせたいと思ったら、準備を万全にして臨まなければなりませんし、保護者も教育熱心な方が多いのでプレッシャーもあります。

 

そんなこんなで、時間外の仕事がかなり多い補習校講師ですが、やはり、海外で生活していて日本語でコミュニケーションが取れる職場というのは貴重です。子どもたちの教育にぜひ携わりたい、子どもたちと関わることに幸せを見いだせる人ドキドキは、是非、補習校講師になっていただきたいと思います!