日本の学校は4月スタート。海外に住んでいても、日本語授業補習校(以下補習校)は、4月スタートが当たり前なので、来年度から日本語補習校に子供を入れようかどうか悩んでいるご家庭もあるのではないでしょうか?(特にハーフのお子さんをお持ちの親御さんは、悩まれるかと思います。) あるいは、すでに決めていて準備を始めているころでしょうか?
幼児部がある補習校なら、時間と予算とパートナーの協力が得られるなら、私は子どもを幼児部から入れるメリットは大きいかと思っています。なぜなら、日本語の勉強だけでなく、日本の年中行事を祝ったりする活動を多く取り入れているから。お正月、節分、ひな祭り、こどもの日、七夕、お月見、七五三など、やはり日本の年中行事をみんなで学ぶ機会があるのはとてもいいですよね!(ご家庭でもできますが、やっぱり準備とか大変ですよね。) それぞれの行事に関連する工作や読み聞かせ、そして何より紙芝居!(私は紙芝居フリーク)
私はこういった日本の年中行事を小さいうちに楽しく学べる機会があるのは素晴らしいことだと思っているので(節分など、鬼のコスチュームを着て鬼棒をもった怪しげな人物が教室に入ってきた時のあの息子の目の輝き!他のお子さんたちが怖がっている中、鬼めがけてすごい勢いで豆を投げつける彼の姿を見たときはかなり恥ずかしかったですが、今でも忘れられません 事前にお家で豆まきについて「なぜなぜクイズ絵本」などを見せながら話をしておいたのがよかったのかも!?)、日本語の上達うんぬんよりも、こういった体験をさせてあげられる補習校(もちろん補習校だけでなく、継承語日本語教室などは、こういう活動を大切にしている)にお子さんを通わせるメリットは大きいです。
ドイツの公立の幼稚園の多くは、基本自由保育。イースターやクリスマス、ハロウィンやカーニバルなどの行事もあって、ちょっとした工作活動もありますが、基本好きなことをして遊ぶ時間が多いです。圧倒的に椅子に座って集中して何か作業をするという時間が少ないです。(なので、折り紙とか、端と端をきちんと合わせられないお子さんも多いですし、ハサミで線の通りに紙を切るとか、線をなぞって書くことが苦手なお子さんも多いです。)
おそらくどこの補習校の幼児部も、ひらがな(・カタカナ)の練習、身近な単語・数の練習を基本として、様々な活動(読み聞かせ・紙芝居・折り紙・お絵かきなどの学習時間や工作・遊び・歌など)を通して日本語の基礎を培っていくことが目標といなっています。
もちろん、小学生から通うメリットもあります。
≪補習校に通う10個のメリット≫
- 親以外の日本語を話す人(先生、他の保護者、クラスメート)がたくさんいる環境に身を置くことができる(自然に日本語を話す環境)
- 日本語(国語として)の勉強ができる
- 日本語を聞いたり話したり、読んだり書いたりする機会が増える
- 親子の日本語での会話も増える(補習校での出来事をきいたり、教科書のお話について話をしたり、宿題などのフォロー、音読を聞いてあげるなど)
- 日本語力を維持できる ※なかなか家庭で日本語を使っているだけでは現地語に押されて維持できない。
- 日本の学校行事(入学式、運動会など)や文化が体験できる
- 同じような境遇の子どもと知り合える、遊び仲間ができる
- 日本語の図書(漫画やDVDなど)を借りことができる (家庭で本を揃えようとすると大変!)
- クラブ活動(あれば)に参加できる
- 親も同じ境遇の親と知り合える(日本の情報が入手しやすくなる、情報交換ができる)