補習校で漢字嫌いは量産される!? | 海外で楽しく日本語育児/教育

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補習校で長年教えていますが、高学年になればなるほど漢字嫌いが増えてきます。

 

小学生1年生くらいまではまだ楽しく漢字を練習したり、毎週の漢字テストもこなすことができるのですが、小学3年生(小学3年生の壁!)になって一気に1週間に習う漢字の量が増え、 音読みだけの漢字や音読み訓読み両方の読みのある漢字が(しかも抽象的な言葉がたくさん!)出てくると、ただでさえその漢字を覚えるだけでも大変なのにその漢字を使った熟語も覚えなくてはで、もう何がなんだか分からなくなってついて来られないお子さんが出てきます。

 

1年生では80字、2年生で160字、3年生で一気に200字と増え、年間たった30日やそこらの補習校の授業日では、毎回約7個は新しい漢字を覚えなければならず、だんだん漢字学習に対する意欲を失って行ってしまうことが多いです。

 

高学年の児童を受け持った時は必ず漢字が好きかどうか聞きますが、好きラブと答えた児童は残念ながらほぼいませんでした。逆に嫌い‼つまらない‼ぶーと答える児童は年々増えている気がします。

 

私たちが子供だった頃の日本でのひたすら書いて覚えるだけの漢字練習方法は、最近の子供達は めんどくさがってやりたがりませんし、いやいやながらやっても結局は身につきません。練習させているうちに、違う漢字になっていることが多いです。笑い泣き 

 

聞いたこともない言葉や見たこともない漢字を覚えることは、子供達にとってとっーてもハードルが高いです。

 

なのでとにかくまずはその漢字を見る機会をたくさん与えること、次に、その漢字を使った言葉を聞く機会を与えること、そしてその漢字を使った文章を音読させること、さらにその漢字を使ってオリジナルの文章を書かせることが漢字習得の極意だと思います。まあ、これができれば苦労はしないんですけどね…。

 

補習校の先生方も、漢字を苦労しながら教えていらっしゃいますが、じっくり教える時間もない、副教材もドリルくらいしかないので、書き順やって、読みと熟語をやって、練習させて、時間があれば短文作らせて…と、そのくらいの指導で終わってしまっていることが多いかと思います。(なので、大きな声では言えませんが、あまり補習校の漢字指導には期待をしない方がいいです。)

 

私がおすすめしたいのは、

 

◎よしみん先生の漢字音訓ソング!合格合格合格

【小学1年生で習う漢字 】 音訓ソング① 1~20 【1/5】 (youtube.com)

なんと、小6までの漢字をすべて音訓読みを使って歌にしてくれています。(五七五のリズムになっているものも多い!)

ただ、この機械音声での読み上げは、時々イントネーションがおかしいので、要注意です!

結構高学年の児童も楽しみながら、歌ってくれてましたよ!

 

◎『漢字リズム音読』 ~ハワイで生まれた漢字学習

この漢字リズム音読は、バイリンガルの生徒さんを30年以上教えてこられた小野ふじ子先生が、ハワイの日本語補習校で教えられていた時に試行錯誤しながら作られた教材だそうです。

こちらもリズムにのって、楽しく音読しながら漢字の読みと、熟語が学べます!!

 

他にも

「ミチムラ式漢字学習」とか

ミチムラ式漢字学習法 | 唱えて覚える新しい漢字の覚え方 (kanji.cloud)

(こちらは、書き方を唱えながら漢字を覚えるので書き方が身に付きます。カードやeBookで学べるし、カラーの写真なども豊富です。)

「小学全漢字おぼえるカード」(学研プラス)

「かんじだいすき」(国際日本語普及協会)

とか、よい教材はたくさんあります。

 

が、やはりそれらもお子さんに合う合わないがありますし、買っただけで安心して(家のことかもあせる)、使いこなせなければ宝の持ち腐れになってしまうので、あれもこれもと欲張らずに、まずは、よしみん先生の「漢字音訓ソング」で楽しく音読しながら漢字を楽習してもらいたいなと思います!