補習校を辞めた後の日本語教育、どうする? | 海外で楽しく日本語育児/教育

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現役補習校講師がお伝えする、海外日本語育児/教育応援ブログです。海外で子育てする親御さんたちの日本語育児が楽しくなるように、そして、子どもたちが日本語学習を楽しいと思える環境作りを応援しています! 

保護者の方が、お子さんの補習校通いをなかなかやめさせられない理由の一つに、やめてしまったあとの日本語育児・教育どのように続けていったらいいのかが分からないというのがあるかと思います。
 
親御さんも自分が海外で多言語の中で育ったわけではないので、海外での日本語教育をどのようにしていったらいいのか、分からないので不安なわけです。海外での育児も初めてですしね。
 
もちろん、辞めてしまうと開放感から日本語をしばらく勉強しなくなってしまったり、漢字学習が嫌いだった場合には、それ以上漢字を学ぼうとしなくなってしまうかもしれません。
 
でも、それほど不安になる必要はないかと思います。デメリットもありますが、メリットもたくさんあります。
 
≪補習校を辞めるメリット≫
1.土曜日に補習校へ行く必要がないので、週末にいろんなことができる。お友達の誕生日会にも行ける!バースデーケーキ
2.親もお弁当作りや送り迎えをしなくて済むので楽になる!(から他のことにエネルギーを注げる!?)
  中には2時間くらいかけて通っている人もいるので、特に遠くから来ている人にとってはメリットが大きいですよね。
3.宿題やってないとか、漢字テストの勉強してないとかで、前日の夜や当日の朝に親がイライラしなくて済む。
4.補習校の日本に準じたカリキュラムや慌ただしい進度、そして学齢に合わせる必要がなくなる。合格
 
私は特に4番のメリットが大きいと思います。各家庭での日本語教育は、お子さんの興味関心のあることを各々のスピードで学んで行けばいいので、もっと肩の力を抜いて楽しみながら日本語を学んでいけるのではないかと思っています。
 
歴史に興味関心があるのなら(特に男の子に多い)、歴史漫画を読んだり、読書が好きな子は好きな本をたくさん読んだり、お菓子作りの好きなお子さんは、レシピを見ながらおいしいおやつを作ったり、科学的なことに興味のあるお子さんは、その分野の本や雑誌を読んで、実験したりして、それぞれの得意分野を伸ばしていけばいいんです。
 
それでもやはり、日本の学校教育で学ぶことを学ばせたいと思うのであれば、海外在住でも無償で配布される日本の教科書を使って、ご家庭でゆっくり勉強をしていけばいいと思います。日本に帰国する予定や受験をする予定がないのであれば、日本のお子さんたちと比べることは意味がありません。
 
皆さん日本の教科書、国語以外の教科書、読んでみたことありますか? 日本の教科書はイラストやカラーも豊富で、とても面白いです。ドイツの重たい教科書に比べて一冊が薄いので持ち運びもしやすいですしね。
 
私はよく息子と道徳の本を一緒に読んでは、この場合はどうしたらいいのかなとか、どう思う?などとお話について話し合いをしていました。理科や社会の本とか、保健や図工の本などもとても勉強になりますよ!
 
いろんな教科の本は様々な言葉が学べる良い教材なのでぜひ活用してほしいと思います。
(学年を1~2つ下げるくらいがレベル的にちょうどいいです。)
 

それから日本の今のことを学ぶのにとても良いなと思うサイトがあります。

 
NHKNEWS WEB EASY》ってご存じですか? 小・中学生や、日本に住んでいる外国人の方向けに、やさしい日本語で書かれたニュースサイトです。
 
難しい漢字にはルビが振ってあり、そのルビを消すことができたり、音声を聞いたりすることもできます。
難しい言葉(下線が引いてある)も解説が書かれているので、辞書を引かなくてもすぐに意味が分かるようになっています。
 
こういったサイトなども活用して、お子さんと日本語でコミュニケーションを取り続けて、日本語力アップを測っていってほしいと思います。