補習授業校って何?と思われている方もいると思いますが、詳細はWikiに載ってますので、下記を参照してくださいね。
まあ、一言でいうと、海外の学校に通学している(幼児・)児童・生徒を対象として、平日の放課後または週末に国語を中心とした補習的内容の授業を行う学校のことです。
大体、国語2~3時間、大きい補習校では、算数など、他の教科の授業も行っています。
ここで、注意してほしいのは、補習授業校(以下補習校)は、「いつでも日本の学校に編入できるように日本の学校制度に基づいた教育を行う」ことを大前提としているということです。
『幼稚園教育要領』や『小学校・中学校学習指導要領』に示されている内容を基準にして教育を行っているので、その学年で学ぶことを週1回の授業にギュッと詰め込んでいます。
年間約35回くらいの授業日しかないのに‼です。
補習校での国語教育が、子どもたちにとってかなり負担が大きいことか想像つきますでしょうか? 日本語に触れる機会の少ない海外で、日本と同じ学年の学力を身につけさせるとことが、容易ではないことは、これを読んでいる親御さんは、きっと気づかれていることと思います。
海外で今後も生活していくであろう子どもたちに、日本の学齢と同じ力を期待してはいけません。そして、日本の子どもたちと比べること自体、無意味だと思ってほしいと思います。
私は、海外での日本語教育は、環境が全く異なるので、日本の国語教育と同じにはできない、そして、する必要もないと思っています。
親である私たちは、子どもたちが例え補習校の宿題がこなせなかったり、漢字が覚えられなかったり、授業についていけなかったりしても、ネガティブにとらえるのでなく、やれることにフォーカスして、また、少しずつでも身についたことをお子様と一緒に喜んでいくというスタンスで長い日本語育児を楽しんでいってほしいと心から思います。