錦絵「うらえ杜若」の世界(1) | 晴耕雨読 -田野 登-

晴耕雨読 -田野 登-

大阪のマチを歩いてて、空を見上げる。モクモク沸き立つ雲。
そんなとき、空の片隅にみつけた高い空。透けた雲、そっと走る風。
ふとよぎる何かの予感。内なる小宇宙から外なる広い世界に向けて。


テーマ:

錦絵「うらえ杜若」に浦江聖天が
描かれています。

合作「浪花百景」の内の一景で
「芳雪画」とあります。
芳雪につきましては、*「錦絵にみる大阪の風景」に
次の記述があります。
 *「錦絵にみる大阪の風景」
  :www.library.pref.osaka.jp/site/oec/nishikie-index.html

◇・・・・天保6年(1835)~明治12年(1879)
 森氏、芳雪、南粋亭、六花園などと称した。
 大坂の人。一鶯斎芳梅の門人。

 

幕末から明治初期にかけて
作画した大坂の絵師であると考えられます。
*ウィキペディア「森芳雪」には、次の記述があります。
  *ウィキペディア「森芳雪」
  :ja.wikipedia.org/wiki/森芳雪
   最終更新 2018年3月2日 (金) 05:08

◇・・・・作画期は文久(1861年 - 1864年)から
 明治8年(1875年 )までであった。(中略)
 なお嘉永・文久年間の江戸に同名の歌川芳雪がおり、
 区別するため森芳雪と称す。

 

作画期の上限を文久年間と推定しています。
懸案の「うらえ杜若」の風景も
その頃、幕末の浦江に材を取ったものと考えます。
その「浪花百景 うらえ杜若」は、これです。

写真図 「浪花百景 うらえ杜若」
     南粋亭芳雪/画
     大阪市立中央図書館デジタルアーカイブ

このデフォルメされた錦絵に描かれた世界が
どこまで浦江の「実景」を写すものであったかは
ともかくとして、
「浦江」を代表する光景として
 取り上げたいと思います。
次回、その絵解きをします。

 

究会代表
『大阪春秋』編集委員
大阪あそ歩公認ガイド 田野 登

 

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