こんばんは。学習アドバイザーの佐藤正治です(^^)
あなたはお子さんから
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
と聞かれた時、なんて答えますか?
色々な答えがあると思います。
「大人になった時こまるでしょ」と答えるかもしれません。
今回の「テストの花道」はそんな答えの証拠を挙げていることになるかもしれません。
今回のテーマは「仮説の立て方」
複雑な問題を解く時に、どうやって解決法を見つけるのか、その道筋を考えるための練習です。
社会に出てからする仕事というのは、問題を見つけ、解決のための仮説を立て、仮説を実行して、その結果を検証して、次の問題を見つけると言ったことの繰り返しとも言えます。
ですから仮説の立て方をしっかりと身につければ、学校のテストだけではなく社会に出てからも役に立つのです。
今回、例題として上げられているのは以下のようなものです。
『140kgの塩と、7kgと2kgのおもりが一つずつと、天秤が一つある。これらを使って塩を50kgと90kgに分けなさい。ただし、天秤は3回しか使ってはいけない。』
頭の体操にでも出てきそうな問題ですね。
私はこういう問題は苦手だったりします(^_^;
いきなり考えてもなかなか答えは見つかりません。
そこで番組が提案しているのは以下の手順です。
1.ゴールの確認
どうなっていれば問題は解決したと言えるのかを確認します。
この例題で言えば、「140kgの塩を50kgと90kgに分ける」ということです。
当たり前に思えるかもしれませんが、以外と勘違いしていることもあるものです。
特に社会に出てからはここの認識がきちんとできていないと、無駄な努力に終わることが多々あります。
2.使える条件を確認する
ここで、何が分かっているのかを確認します。例題で言えば「塩が140kg、2kgのおもりが一つ、7kgのおもりが一つ、天秤」となります。
仕事で言えば、使えるリソースに当たります。使える予算はいくらか、自分のスキルは何がどの程度か、誰に協力を頼めるのか、時間はどこまで掛けられるのか等。
これをできるだけ詳細に列挙できると問題の解決策が浮かびやすくなります。
3.条件を細分化する
与えられた条件からできることをリストアップしていきます。例題で言えば「天秤を使って塩を半分に分ける、天秤の片方におもりを両方載せて9kgを量る、天秤の両方におもりを載せて5kgを量る」などと言うものです。
仕事で言えば、予算で買える物やできること、協力を頼めるひとのできること等をリストアップしていきます。
問題を解決するためにこれらのリストの内容を組み合わせていくわけです。これも数多くリストアップできた方が、組み合わせが増える分、可能性が広がります。
4.逆算してみる
組み合わせるための要素がリストアップされても、それをどう組み合わせたらよいのかが分からないことはよくあります。
そういうときはゴールから逆算して、何が出来ればゴールにたどり着くのかを考えると考えやすくなります。
例えば、番組では「天秤を使って、140kgを70kgに分ける。次に70kgを35kgに分ける。あとは20kgと15kgが量れれば、答えは出る」というように考えていました。
こうするとやるべきことが絞り込まれますから、組み合わせを見つけやすくなります。
実際の仕事でも目標を達成するのに必要なことを整理していくと、やるべきこと、できることが分かりやすくなります。
確かに、学校で習ったことが直接役に立つということは、社会に出るとなかなかないかもしれません。
しかし、学校の勉強というのは社会に出た時に遭遇する問題を解決するためのトレーニングだとは言えると思います。
スポーツも実戦練習の前にはパターン化された基礎練習をしっかりやります。
それでも「こんなこと実際の試合じゃありえないからやってもムダ」とはお子さんも言わないのではないでしょうか?
学校の授業も一緒だと思います。
ただ、それがあまりに大きいので見えにくくなっている。だから、やる気が起こらない。
ここの部分を解決して行ければと思っています。