【サクッと演習】主語と動詞の一致3 | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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英語が苦手だ、よくわからないという中学生・高校生のみなさんに学校の授業よりもわかりやすくポイントを説明したり、英語が得意になるような勉強法を紹介したり、スラングなど英語の雑学を教えるブログです。英語についての相談にも応じますよ!

今回の高校英語の「サクッと演習」シリーズは問題数が少なめです。

ただ、「あれ?どうだったっけな?」ってなりそうな問題ですので、一度挑戦してみてくださいチョキ

 

チェック問題
次のそれぞれの(  )内に入れるのに最も適当な語句を選び、その番号を答えてください。
1.(駒澤大学)
At the high school James and Anne attended, mathematics (  ) by Ms.Owen.
1) are taught
2) taught
3) were taught
4) was taught
2.(京都産業大学)
Five kilometers (  ) a long way if people have to walk.
1) are
2) is
3) was
4) were

解説・日本語訳
1.mathematicsというのは「数学」という意味の単語です。
「数学」というとmathという単語のほうが思いつきそうですが、それはmathematicsを省略してできた単語です。

mathematicsという単語ですが、よく見るとsというのが語尾についてますね?

複数形のsだとしていろいろな参考書でも説明されています。

たしかにひとくちに数学といっても、幾何学、代数学、解析学などいろいろな学問を含んでいますから、それで複数形のsをつけたのかもしれません(←これはあくまで自分の考えなだけなのでご注意を!)

 

さて、この問題の選択肢はtaughtが使われていますが、これの原形はteach(教える)です。

空所の後ろにby Ms.Owen(オーウェン先生によって)とありますし、mathematics taughtとすると「数学が教えた」となって意味がおかしくなるので、ここでは「~される」という受動態〈be動詞+過去分詞〉を使うんだと考えられますから、2)はまず不適とわかりますチュー

 

そして、mathematicsと語尾がsで終わっていますが、数学という「1つ」の学問と考えるわけなので、「1つ」のものとみなします。

(さっき数学にはいろんな学問が含まれていると書きましたが、「数学」といって話すときはわざわざその中の学問について考えず、「数学」というかたまりでしか考えないですよねウインク

よって、受動態で使うbe動詞は単数のものに対して使うisかwasが選ばれます。

 

それが使われている選択肢は4)しかありませんから、これが正解です。

日本語訳は

「ジェームズとアンが通っていた高校では、数学はオーウェン先生によって教えられていました」

です。

 

ポイント
複数形のsがついている学問名は単数扱いにする

 

2.five kilometersは「5キロメートル」ですね?

five(5)ともありますし、kilometerには複数形のsがついています。

 

しかし、この文が言いたいのは、「5キロメートルという『距離』は長いですよね」ということで、「一度に移動する距離」ということを背景に述べています。

「1キロメートル、2キロメートル、…」とカウントしたうえでの5キロメートルではありませんショボーン

ということは、これは「一度に移動する距離」という「1つのまとまり」「1個のまとまったもの」とみなすわけなので、単数のものとみなす必要があるわけです。

 

これにより、選択肢は2)か3)に限られます。

この問題文の後ろのほうで、if people have to walkと現在形が使われていますね?

なので、それに合わせて現在形を使うべきということで、wasではなくisのほうがいいということになりますニコニコ

 

よって、正解は2)です。

日本語訳は

「もし人が歩かなければならないとするなら、5キロメートルは長い距離です」

です。

 

ちなみに、距離だけでなく、金額や時間についても同じような考えができます。

「10万円は高いです」「2時間は短すぎます」などと述べるときにbe動詞を使いたいという場合、これらは「一度に支払う金額」「一度にやるために費やす時間」という1つのまとまりと考えるので、単数のものと扱うことに注意しましょう!

 

ポイント
距離・時間・金額・重量は1つのまとまりとみなして単数扱いにする