いつだったか、このブログで「絵を描きながら単語を覚える」という方法を提案したことがあったっけ、と思って検索してみたら、ありました。
ほかにも、google画像検索を利用した方法についても書きました。
今回は、それらブログ記事の内容について、もう少し掘り下げたいと思います。
これらの記事を読んで、ひょっとすると、すべての単語についてその方法をやったらいいと思いましたでしょうか?
いえいえ、ちがいます!
あくまで自分の考えではありますが、すべての単語についてその方法が適しているというわけではありません。
絵を描きながらとか、google画像検索を使いながらっていう方法が効果的というのは、ある場合においてということじゃないかと思っています。
もちろん、英単語を楽しく覚えることができるという点では、とても効き目のある方法だとは思いますが、もっと実用的な点でいうと、2つの場合が考えられます。
まず、自分が覚えたい単語の類義語との区別をはっきり理解したい場合です。
これは、「google画像検索を利用したおもしろ単語勉強法」の記事でも書いてはいるんですが、たとえばsad(悲しい)とgrief(悲嘆)について、そのちがいは何なのかということは(形容詞と名詞のちがいというのもありますが、もっと内容に関するちがいです)、辞書的な意味だけだと、あんまりよくわかりません。
文字だけだとわかりづらいニュアンスのちがいについては、画像などの絵で示されるほうが、直感的にわかりやすいものです(sadとgriefのちがいだったら、griefのほうがより大きな悲しみにくれている様子が描かれていますが、これも文字だけの情報だと伝わりづらいものです)。
こういうときには、イラストや画像検索の方法を使うのは効果的でしょう。
ほかにも、意味を見てもピンとこない単語を覚えたい場合は効果的ですね。
さっきの説明とちょっと重なりますが、辞書をひいて文言だけの意味を読んでも、「ん~、なんかわかるような、わからないような…」というのがあった場合、画像検索すると、「あ~、なるほど、これのことか」と理解することができます。
紙の辞書を開いてみると、ところどころに挿し絵がありますよね?
なんであれがあるのかというと、「文字だけの説明だとちょっと伝わりづらいかな」って辞書の出版社が考えて説明をわかりやすくするために気をきかせてくれているからです。
自分で単語を覚えるときも、辞書的な説明だと「う~ん、いまいちピンとこないな」「ちょっと覚えづらいな」という単語については、ふつうに覚えようとしたところで、なかなか覚えることは難しいでしょう。
そういうときに、イラストを描いておけば、それを見返したときにわかりやすい視覚として目に入るので感覚的に覚えることができます。
そうなると、ふつうに覚えるよりとても早く身につくことができておすすめです。
そこから発展させると、何回やってもなかなか覚えられない単語についても、イラストを描いたり、画像検索するのは効果的ですよね。
画像検索して「あ、こういう画像が出てきた。なるほど、うまいこと表現したな」というのが出てきたり、「こういうことが言いたいわけやろ?」って考えて自分でイラストを描けば、覚えられなかったのがうそだったかのようにすんなりと頭に入ることでしょう。
これらの場合がイラストや画像検索の方法の効果が現れやすいと思います。
なので、そのどの場合にもあてはまらなかったときは、イラストを描かなくていいし、画像検索だっていりません。
全部の単語についてイラストを描いたり画像検索していたら時間がかかってしかたがないでしょう(ほかの教科を勉強する時間がなくなっちゃいます)。
また、イラストや画像検索が効果的という究極的な理由は「感覚的に覚える」ということですから、全部の単語についてそれをやっていってしまうと印象も薄くなってしまい、なかなか覚えられなかった単語などがほかの単語に埋もれて感覚的に覚えられなくなっちゃいます。
もちろん、これはあくまで自分の考えなので、「いや、自分は全部の単語について絵を描いたほうが覚えやすい!」という人は、そうしていただいてかまいません。
大切なのは、今や中学生・高校生でも忙しい世の中、自分がどれだけ覚えられないかを見極めてそこにどれだけのコストや労力をかけたら一番大きな成果をとれるかなっていう「効果」をあげるようにしてほしいということですので(^_-)