【サクッと演習】中学英語・助動詞1 | 苦手を克服!得意をもっと得意に!中学・高校英語がわかる講座

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英語が苦手だ、よくわからないという中学生・高校生のみなさんに学校の授業よりもわかりやすくポイントを説明したり、英語が得意になるような勉強法を紹介したり、スラングなど英語の雑学を教えるブログです。英語についての相談にも応じますよ!

いつもの中学英語の「サクッと演習」シリーズでは、公立高校の入試問題を使っていました。

今回も公立高校の入試問題から出題するんですが、1問だけふつうの公立高校入試問題ではなく、特定の学校の個別入試問題を出題します。

東京都や滋賀県、京都府のように、一部の公立高校はその学校独自で入試問題を出していますね?

その問題のことです。

 

ひょっとしたら、思ったよりレベルが高いと感じる人もいるかもしれませんが、ぜひチャレンジしてみてください!

問題をどうぞ。

 

チェック問題
次の日本文に合う英文になるように、それぞれの(  )内に適語を1語ずつ入れてください。
1.(青森県)
あなたは料理の仕方を学ばなければなりません。
You (  ) (  ) how to cook.
2.(東京都立日比谷高校)
必要とされる油を減らすことができるだろうとスミス氏は聞きました。
Mr. Smith heard he (  ) (  ) (  ) (  ) reduce the needed oil.
 
解説
1.英語では「誰が」「どうする」の部分、つまり主語・述語が文のはじめにくることがふつうです。
「誰が」の部分はYou(あなたは)ということで書かれていますね。
ということは、英語をうめないといけないのは、「どうする」の部分ということになります。

この問題では「学ばなければなりません」というところですね。

 

「~しなければならない」は英語でmustかhave toといいます。

「学ぶ」は英語でlearnで、この問題では空所が2個なんですから、have toのほうを使っちゃったら単語が3つになっちゃいますから空所が足りません。

よって、ここで使うのはmustのほうとなります。

ちなみに、mustやhave toの後の動詞は原形なので、sとかedなどを語尾につける必要はありませんね。

 

ちなみに、have toとmustをどう使い分けるのかですが、mustには過去形がありません。

なので、「~しなければならなかった」と言いたいときはhad to ~という言い方をしなければいけません。

また、「~しなければならないだろう」とwillといっしょに使うときも、mustは使わずにhave to ~を使ってwill have to ~としないといけないんです(助動詞を2つ連続させることはできないので)。

 

ちょっと話がそれちゃいましたが、さっきも書いたとおりこの問題では空所が2個なので、mustのほうを使います。

must learnと書けば正解となります。

 

ポイント
「~しなければならない」はmust ~かhave to ~

 

2.Mr.Smith heardは「スミス氏は聞きました」、reduceは「減らす」、the needed oilは「必要とされた油」と意味をとっていくと、英語にされていない部分は「ことができるだろう」の部分だと判断できますね。

ということは、これを英語にするわけですが、「~することができる」の英語、「だろう」の英語が何になるかがポイントとなりますね。

 

「~することができる」も2通りの表し方がありますね。

canとbe able toの2つです。

そして、「だろう」はwillですよね?

 

さっきの1.で書いたとおり、助動詞を2つ連続させることはできません。

なので、will canという書き方はNGということになりますから、will be able toと書かないといけません。

canとbe able toの使い分けのひとつはこういうところにあるわけです。

 

空所の数が4個ですし、will be able toと書きたくなるんですが、ちょっと待ってください。

この文はMr. Smith heardとあるように、過去形の文です。

つまり、過去の話をしているというわけです。

 

ということは、「減らすことができるだろう」と見込みをたてたのも過去のことですね。

ということで、その「だろう」という見込みは過去にたてたことですよ、ということを示すためにwillも過去形にしないといけないわけです。

(未来のことなのに過去形があるというのは不思議なような気がしますが、「見込みがたったのが過去」ということを示しているのにすぎません)

 

willを過去形にするとwouldになりますので、この問題の正解はwould be able toとなります。

ちなみに、canでもbe able toでも、後ろにつづくのは原形ということはさっきと同じということにもご注意を!

 

ポイント
「~できる」はcan ~かbe able to ~