英文の文型には5つの型がありましたね。
SV、SVC、SVO、SVOO、SVOCの5つで、それぞれ第1文型~第5文型といわれています。
この文型について、はじめの4つはまだ理解しやすいんですよね。
訳し方がわかりやすいからでしょうね。
たとえば、SVCなら「SがCである、Cになる」みたいな感じ、SVOOなら「SがOにOをVする」みたいな感じで訳したらいいんだとイメージしやすいです。
ところが、第5文型のSVOCはちょっとそのパターンがわかりにくいですよね。
参考書の例文を見てると、なんかいろんなパターンの文があるような気がしますし、SからCまでせいぞろいなんで語順とかもいまいちピンとこないし。
日本人にとってはなんかとっつきにくいものですね。
でも、その5つの文型のうち、ほかの文法項目を勉強するうえで一番重要なのはその第5文型なんです。
なぜなら、この第5文型にあたる重要な文法項目がいっぱいあるからです。
たとえば、こんなものです。
・不定詞がCのところに入っている形
例:He considers me to be obedient to him.(彼は、私が自分の言うことを聞いてくれると思っている)
・itがO、a ruleがCのところに入っている、形式目的語の文
例:I make it a rule to study French before dinner.(私は夕食前にフランス語を勉強することを習慣にしている)
・原形不定詞の文
例:He made me clean his room.(彼は私に、彼の部屋を掃除させた)
・Cのところに分詞が入っている形
例:I saw him walking in the park.(私は彼が公園を歩いているのを見た)
つまづきそうな人もいそうなこれらの文法も、第5文型の応用だとわかれば、まだ理解がしやすいんじゃないでしょうか。
実際、「自分は分詞が苦手だと思っていたけど、第5文型がわかったら得意になった」などのようなことがあるみたいですよ。
その第5文型も本質を理解すれば、実はさほど困るようなものではないんです。
SVOCのCは「補語」のことで、補語というのは、「これって何のことを説明してるのかな?」って考えたらSとかOの部分にいきつきますっていう部分のことです。
第5文型のSVOCの文だったら、その補語はOの部分を説明している部分となります。
ということは、逆にいえば、OとCとの間で主語―述語(誰が、どうする)の関係が成り立っていることになります(「Oが実をいうとCなんですよ」というわけなんですから)。
ですから、SVOCの文は「Sが、OがCであるようにする」みたいな感じの訳し方になると思っていればいいわけです。
どうでしょうか、みなさんの持っている参考書の第5文型のところに載っている例文は、ほとんどそんな訳し方をされていませんか?
OとCとの間は主語―述語の関係になっていませんか?
さっき上に書いた例文も、みんなOとCの間は主語―述語の関係になっていますよね。
(「私」が「彼の言うことを聞く」、「彼」が「公園を歩いている」など)
形式目的語の文だけ「ちょっとちがうじゃないか」と思われたかもしれませんが、形式目的語のitが指しているのはto以降の部分のはずですから、「夕食前にフランス語を勉強すること」がa rule(規則)になっていると考えれば、やっぱり原則からはずれていないってことがわかります。
この第5文型の本質、訳し方をしっかりつかんでおくと、文型を制覇できるだけでなく、今後の文法の勉強にもいきます。
ぜひそこをしっかりつかむようにしましょう!