ALTの先生が授業でやってくると、ちょっとテンションが上がるってことはないでしょうか?
「いや、別に」って返事が返ってきそうですが^^;
さて、いきなり本題に移りますが、その授業でちゃんとALTの先生が言っていることを、みなさんは聞いていますでしょうか?
自分の経験から言わせてもらいますと、英語が苦手な人は、とにかく英語にアレルギー状態になっていますから、あまりALTの先生の話す内容を聞いていません。
なんとか日本語で解決しようとするんです。
たとえば、授業でなんらかのこと(席が隣の人とのペアワークなど)をするとき、ALTの先生が英語で説明をし、そのあと日本人の先生が補足などで日本語の説明をしたとき、日本人の先生の話だけを聞こうとして、それで何をすべきかなどをなんとか理解しようとするわけです。
それで理解できなかった場合は、近くの席の人に「ねえ、何をやったらいいの?」って聞いて教えてもらうとか、日本人の先生が教室内を見回っているときに「先生、今って何したらいいんですか?」と聞くとかするわけです。
先生に聞いたときは、場合によっては「おまえ、ALTの先生の説明を聞いてなかったのか!」と怒られるかもしれませんが。
もちろん、英語が苦手な人からは「だって、聞いたってわかんないもん!」っていう反論が返ってくるかもしれません。
ごもっともでしょう、ただ、だからといって「聞かない」というのは違うんじゃありませんか?
自分が思うことは、ALTの先生が話すことは、りっぱな「リスニングの勉強のための教材」だということで、これがリスニングの訓練につながっていると思うんです。
ALTの先生が教えている相手は「中学生」「高校生」のように、教える対象者が明確です。
明確なので、「こういう英語だとちょっとレベルが高いだろうから、もうちょっと簡単な英語で言ってあげないと」というように考えて英語を話しているものです。
つまり、自分のレベルにピッタリの英語の音声を聞いているというわけなんです。
ALTの先生の話すことをすべて理解しようとする必要はありません。
まず、わかんなくてもいいから、ALTの先生が話すことをメモしながら聞きましょう!
わかったことがポツリポツリとだけしかないメモでもいいですから、そこで何を聞き取れたかということを明確にしましょう。
そのメモから、ALTの先生が何を説明したかったのかを推測して理解しましょう。
推測できる力というのは、入試でのリスニングでも必要な力ですよ(^_-)
そしてその答え合わせのつもりで、あるいはまったくわからなかった場合に、まわりの人に「ねえ、今って何したらいいの?」と聞きましょう。
そういうことをまずやるかどうかだけで、リスニングの力はだいぶ違ってくると思います。
それをやってからだったら、日本人の先生に聞くときだって、「先生、今ALTの先生が言ってたのって、こういうこと?」みたいな感じで聞けますから、「お、こいつは英語の説明をちゃんと聞こうとしてたけど、わかんなかったんだな」と先生は思うはずですから、「いや、そうじゃなくて、こういう指示をしていたんだよ」と快く教えてくれるはずです。
(逆に、それでも怒ってくるという先生だったら、それは先生への聞き方が悪かったか、先生自身の人格に問題があるかのどっちかです)
しかも、だんだんALTの先生の言うことがわかってきたら、英語がちょっと得意になったような気がして気持ちいいですよ(^_^)
それがもとで、英語を勉強するやる気がちょっとでも増えるかもしれないですしね。
ぜひ明日からの学校の授業で実践していってください!