このブログで「音読しましょうね」というような記事を何回か書いてきました。
なんで音読することが重要なのかを説明したこともありました。
この音読の重要性についての考えは、今も変わっていません。
ところが、同じ音読をしているのに、効果がメキメキと出てくる人と、なかなか効果があらわれていないっていう人がいます。
一生懸命に音読をしているのに、なかなか効果が出てこないと、なんかやる気がなくなってきちゃいますよね。
今回は、そんなお悩みを抱えている人にとってピッタリの記事になるかもしれないです。
ひょっとしたら、その人は音読の読み方に問題があるんじゃないでしょうか?
何も気にしないで、単にカタカナ読みな感じで英語を音読していたら、ちょっと効果は限定的になります。
カタカナ英語の読み方をしていたら、リスニングで英語の音声を聞いてるときに、かりに自分が知っている単語とか表現だったとしても「あれ?今言った英語って何って言ったんや?」ということになります。
ですから、まず音読の効果がきちんとあらわれるようにするには、その英語の音声をしっかり聞き、その音声の発音をまねるようにしないといけません。
授業で聞くような、教科書の本文が録音されたCDの音声をもし録音してもらえるようなら先生に録音してもらって聞くことができますが、もし「それは無理」と先生に言われてしまった場合は、授業中にしっかり音声を聞いて、本文の英語を声に出して読むとき(先生が「Repeat after me.」と言ってみんなで本文を音読するときとか)にその音声をまねるように読むよう心がけましょう。
また、英語の音声を聞くとき、そして英語の本文を声に出して読むときは、次の3点にも注意をはらうべきだと思います。
・どこを強く読み、どこを弱く読んでいるか
英単語にはアクセントがあるので、どこを強く読むのかというのが決まっています。
あるいは、一文全体についても、その英文を話す(書く)人がどこを強調したいかによって、どこを強く読むのかが変わってきます。
だから、どこを強く読んでいるか、どこをさほど強く読んでいないかを確認しましょう。
それを意識すると、よりネイティブらしい読み方になります。
あまり余裕がないようなら、どこを強く読んでいるかというところだけチェックというのでもOKです。
そして、なんでそこを強く読んでいるのかというのを考えると、アクセント問題だとか、文強勢の問題にも対応できるようになって一石二鳥ですよ。
・どこが文の区切れになっているか
日本語の文だと、ある程度の長さがある文には句読点が打たれますから、そこが意味の区切れ目だなとわかるんですが、英語の文ではそういうのがあまりありません。
ふつうは、その区切れ目のところで息継ぎなどができますので、音声(ネイティブの音声だろうと先生の読んでいる声だろうと)を聞いていて、ちょっと間があいたような感じがしたら、そこが文の区切れ目になると思っていていいでしょう。
あるいは、音読をする前に、どこが文の区切れ目になるのかを自分で考えることもいいですね。
このようなことをわかって文を音読できるかできないかというのは、長文問題を読むうえで英文の意味をきっちりとりたくなった場合に大いに役立ちます。
音読をするときに息継ぎをする際は、どこで息継ぎをするべきかに注意してください。
・どういうリズムで読んでいるか
さっきの「どこを強く読み、どこを弱く読んでいるか」ということと、そこそこ重なっている部分があります。
英語のネイティブの人は、日本語の読まれているのを聞くと「ずっと平坦な感じでしゃべっている」と思うみたいです。
それは、英文を読むときというのは、必ず強弱をつけられているので、それによって独特のリズムというのができているというのが背景にあっての感想だと思います。
その「独特のリズム」というのをつかんで、それを自分の音読にも出すというのが望ましいと自分は考えます。
「望ましい」とちょっと控えめに言ったのは、英語が苦手な人はあまりピンとこないことじゃないかと思ったことと、音声を聞いてもそこまでつかむことがちょっとレベルが高いかと思ったことが理由です。
英語が苦手な人は、あまりその「リズム」にとらわれないで、まずは「どこが強く読まれてるか」というのをつかむことから始めてください!
英文の「リズム」というのは、そういうのをわかるようになったら、「ひょっとして、こういうことか?」がなんとなくわかるようになる、と思ってますので。