3月11日に購入した。この本では著者(森永氏)の人生の中でメディアが決して報道しないタブーが3つあるという。

(1)ジャニーズの性加害
(2)財務省のカルト的財政緊縮主義
(3)日本航空123便の墜落事件
この3つに関しては、関係者の多くが知っているにもかかわらず、本当のことを言ったら、瞬時にメディアに出られなくなるという。
(1)については2003年7月に東京高裁でジャニー喜多川による性加害問題に関する週刊誌記事についての判決で性加害を認めたにもかかわらず、メディアでほとんど報道されず、その後2023年3月7日にBBCで性加害問題が放映されて、日本でも注目されるようになったと書いている。日本なマスコミでタブーになっていたのは、ジャーニーズ事務所の巨大な力にマスコミが脅さ続けたからである。
(2)については財務省の的財政緊縮主義その他を批判する記事を掲載すると過酷な税務調査を受けて多大な困難を受けるという問題である。
(3)日本航空123便の墜落は今でも機体後部圧力隔壁の損傷が原因とされ、毎年8月12日前後になると日本航空社の反省の弁などが報道されるが、本当の原因は日航機が自衛隊の演習用標的に衝突して機体が損傷し、真相を隠蔽するために、追尾した自衛隊機により撃墜された。さらに墜落地点が翌朝まで隠蔽されて、自衛隊特殊部隊によって証拠隠滅のために焼き払われた、という何ともひどい事件なのである。
私も事故当日の経緯を良く覚えていて、少なくとも事故当日には墜落地点がわからなかったこと(故意に誤報が報道された)、山梨県から八王子付近まで東進した日航機が西北へ向きを変えて群馬県方向へ飛行したこと、ボーイング社が謝罪もしないことが変だと思っていた。
当ブログでも2019年6月21日2023年8月12日にこのことを書いている。

(参考:青山透子著 日航123便墜落の新事実 小田周二著 524人の命乞い 日航123便乗客乗員怪死の謎)
さらに日航機墜落後の1985年9月のプラザ合意によって急速な円高が引き起こされ、その後のバブル崩壊と、その後の日本企業の米系会社への安値たたき売りにつながっていく。こういう経過になったのは日本政府が123便事故について米国から脅され続けたからと森永氏は言う。
また、これらを検証するには123便のボイスレコーダーとフライトレコーダー公開することだと言っている。
これだけのことを著作して出版したのは森永氏が大病を患い、後顧が無いよう力を振り絞ったのであろう。
真相が明らかにされることを望むとともに、このほかのことでも、世間一般に正しいとされることであっても、正しいとは限らず、疑ってみる必要がある。

(森永卓郎著 書いてはいけない 日本経済墜落の真相