ホーンの修理と言っても、
今ついているホーンが鳴らなくなったわけではありません。
BOSCHのR75/5用の純正ホーンがずい分前から絶版となっていたため、
ヤフオクで見つけたときに2個ほど落札しておいたのです。
しかし・・・
入手したのはいいのですが、2つとも鳴らない!(泣)
「動作確認済み」で出品されたものではないので文句は言えませんが、
機能しないものを2つも持っていても、
ただの粗大ゴミになるだけですし、これが意外に重い・・・
メッキの格子カバーは希少ですので、
これだけでもキレイにレストアすれば、
ここはイッチョ、鳴るように修理してみようかと・・・。
そのむかし、ホンダのGB500TTにつけようと思って
手に入れた英車用の古いホーンが鳴らなくて、
以来、わたしにとってホーンは鬼門となっていました。
(6V用だったから鳴らなかったのかも知れません)
とは言うものの、
ホーンなんて配線をつなぐことくらいしかやったことがなく、
どんな原理で動作するのかもよくわかりません。
(19世紀の技術なのに・・・)
ブザーと同様に電磁石の仕組みくらいのことは知っていますが、
簡単に分解できないつくりになっていますので、
何となくブラックボックス的な印象があります。
YouTubeでホーンを分解・修理する動画を見つけましたが、
機構の説明が不十分でなおかつ手探りで修理している感じもあり・・・
そこで、「ホーンの仕組み」で検索し、
ホーンメーカーのMITSUBAさんのホームページを参考にしました。
これはとても分かりやすく解説していますね。
分解する前にネジを回してみると、
ユルユルで、調整できる感覚がなにもありません。
このネジは一体何なのでしょう?
いずれにしても、分解しないと始まらないだろうということで、
カシメているリベットを外して分解したのがこの状態。
このホーンがどのような仕組みで動作するのか、
MITSUBAさんの解説を参照しながら現物を見ていくとすぐに理解できました。
電磁石で引き寄せられたダイヤフラム中央の鉄板が接点に当たり、
ON/OFFを高速で繰り返すことによって、ブーって鳴るんですね。
MITSUBAさんのページでは、調整ネジのことには触れていませんが、
中身を見るとその役割が分かりました。
接点を開閉する部分の高さをこのネジで調整する構造になっているんですね。
ネジがユルユルだったということは、
鉄板が接点を押し下げて開きっぱなし(OFF)の状態だったから、
電磁石に電気が流れなかったというわけです。
逆にネジを締め込み過ぎて接点の位置が低くなると、
鉄板がスイッチに当たらずON/OFFが働かなくなるわけです。
なるほどねー!
と言うことは、鉄板とスイッチが接触するかどうか
ギリギリのところで調整しなくてはならいということです。
「ネジがあるからイジってみよう」
→「あれ?鳴らなくなったぞ」
→「なんかネジがユルユルに」→
「分解できないからこれ以上は無理(ダメじゃん!)」
というプロセスで、廃棄部品の末路となるのでしょう。
だから、ヘタにイジらせないために、
メーカー工場でネジの頭をグルーのような樹脂で封印して、
ベストポジションから動かせないようにしているホーンもあります。
かくして、修理を完了したBOSCHのホーン。
いつでも分解・修理できるよう、リベットの代わりにネジで組みました。
案ずるより、生むがやすし、
バッテリーに直でつないだところ、
「バーン」と重低音で元気よく鳴り響きます。
(成功!部屋の中でやったのであまりの大爆音にビックリしました)
これは最近ヤフオクで落札したBOSCHのホーン。
デッドストック品で、埃を拭うと新品同様に!
試しに電気を通したらちゃんと鳴りました。
R75/5にはこのメッキカバーなしのタイプも使われているようです。
さて、「ホーンの修理」はいかがでしたか?
頻繁に使うものではありませんが、
いざというとき機能しないのは困りますし、
ホーンが正常に鳴らないと車検を通すことができません。
バイク屋で修理してもらう場合、まずは通電を確認して、
ホーン自体に問題があれば、丸ごと交換となるのでしょう。
新品のパーツが手に入るならその方が簡単ですし、
目立たない地味なパーツですから、
きちんと機能さえすればどんな機種でもOKです。
でも、今回のようにオリジナル部品にこだわる人は、
チャレンジする価値は大いにあると思います。
冒頭に「19世紀の技術」と書きましたが、
時代は21世紀から23年も経つ現在でも、
ホーンの基本的な仕組みは何も進化していないんですね。
単純な機構だからこそ、素人でも修理できるわけですが・・・
機械の勉強になりますし、
試行錯誤しながら修理するのもなかなか楽しいものです。




































