高級とされた時代の味覚の復活 | 3年前のしこうの楽しみ

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ネットで見つけた意外なものを食べました。
表面上はありきたりのものです。
ただその性質が異なります。
 

届いてからどのくらい経ったでしょうか。
おそらく1週間弱だったと思います。
食べ頃になるのを待っていました。
 

そして機が熟したという感じで口に運びました。
そこまでの特別感があるわけでもありません。
でも昔はそうではなかったことでしょう。
 

過去においては高級とされたようです。
しかし今はスーパーでも容易に手に入ります。
個人的にこの変化は安価な輸入品によるものと理解していました。
 

もちろんそれも確かな要因です。
でもそもそも品種が違うということは知りませんでした。
絶滅したと思われていたものを復活させたそうです。
 

もしかしたら病気の時に食べると良いという神話のようなものはその種を指していたのかもしれません。
今の日本で見かけるのはほとんどフィリピンかエクアドル産かと思います。
実際に国産は流通量0.01%程度だそうです。
 

ここに沖縄の別品種が含まれるのかどうかは不明です。
調べても分かりませんでしたがもしそれも入れての数字だとしたら希少であることがうかがえます。
面白いのが元々は建設会社だった人が栽培を成功させている点です
 

今時といえばそうかもしれません。
家づくりで培ったこだわりが生かされていることでしょう。
もちろん無農薬で皮まで食べられます。
 

それはさておき味の方は分からない人には大きな実感は得られなさそうな感じでした。
何であってもそうでしょうが特にこれは差が認識しにくいかもしれません。
ディテールを知らずに食べたら普通よりも美味しいというくらいな評価で終わる可能性はあります。
 

でも癖のなさと余韻の長さは超高級ワインのようでもあります。
嫌味はないけれど舌触りと香りがずっと残るかのようです。
繊細さとボリューム感や強さを兼ね備えているわけです。
 

それは食べた後に水を飲んでも継続しているほどでした。
当然ながら値段もそれなりです。
1本600円くらいでしょうか。
 

巷に出回っているものからすると10倍くらいになる場合もあるでしょう。
その先入観からしたら手が出ない逸品かもしれません。
とはいえこういったものが出回るようになってきているのは嬉しい限りです。

谷 孝祐
2020.10.13