帰国後翌々日のことでした。
よく考えればなかなかハードなものです。
あまり前後関係を見ずに空いているところに予定を入れたためです
縦走登山に出かけました。
元々の約束自体は緩いものでした。
相手は冬にバックカントリーに連れて行ってくれる人です。
シーズン最終回になるはずだった5月終盤の大雪渓がキャンセルに
だったら夏山に行こうとなったわけです。
せっかくだから1泊ということになってちょうど2日間行けるのが
とはいえ梅雨時だから天気次第でという感覚でした。
なので行き先も決めていませんでした。
間近になって予報が平気そうだからと考え始めたのでした。
まさにこれはバックカントリーの時と同じです。
だから行程を確定したのも山小屋予約も前日でした。
振り返ればここまでイージーに縦走に行くのも初めてです。
冬山に慣れている相手だからそうなったわけです。
ほとんどお散歩気分で登り始めたようなものでした。
しかしある程度本格的であることは間違いありません。
標準タイムでは初日が6時間強で2日めが9時間程度でした。
最高地点の標高も3000m弱です。
加えて小屋では自炊にしました。
なので荷物も多くはないにしてもそれなりでした。
とはいえ失敗したという気分でもありませんでした。
無謀だったという雰囲気もありません。
歩き始めて少しして知覚したのはエゴの介在がないことでした。
エゴが関与していたら流石にこの予定は実現していなかったと自覚
もしかしたら雨が降ってキャンセルになることを願っていたかもし
海外から帰ってきて疲れたから見送るという理由が通るくらいの緩
でも割としっかり登る展開になったわけです。
全くと言っていいほど守りの意識が抜けていた印象です。
もちろんだからといって問題があったわけでもありません。
淡々と歩くだけのことでした。
むしろ時差調整になるとポジティブにとらえていた部分はありまし
でも初日は疲れ切るほどではなかったのか22時に寝たのに1時過
結局のところ単に睡眠不足のまま歩いわけです。
だから本調子ではなかったのは確かでした。
流石に2日目はそれなりに疲れてきた自覚がありました。
ただそれも意識的にマネジメントしていくまでのことです。
こうして昨年の秋の登山でエゴが主体を手放したことを思い出しま
滑る崖を歩いた時のことが思い出されたわけです。
エゴが恐れおののいて逃げ出そうとした実感から自意識が身体的安
忘れていましたがこの時に肉体維持機能の主体が代わったのでした
ともかくそこから完全にそれは反応的なものではなく顕在的リスク
そんなわけでイージーさは相手もあるにせよこの変化が原因にある
随分と山との関わりも変わるのかもしれません。
この視点を持つと途端に体力という概念がよくわからないものにな
谷 孝祐
2023.7.12