合唱練習でのことです。
はじめて基礎的な内容に触れました。
前回は知識レベルでしたが今回は実践としてのことです。
何となくその方が良いように感じたためです。
とはいえいずれにせよ初歩的な程度です。
ただ改めてその意義を確認したような気がしたのでした。
もしかしたら曲の難易度が高いからかもしれません。
リズムも音程も勘だけではうまくいきそうもないのです。
聞こえたように歌っても合わない可能性が高いわけです。
つまりある程度の知識理解も必要です。
加えて音感も当然ながら重要です。
声の出し方も最低限できていないと喉を潰してしまうかもしれません。
それらはやる気だけでカバーできるものではないわけです。
相当の技術的な課題です。
ということで自然とやるべきこととして位置づけられたのでした。
しかし実際に扱ってみると思った以上に効果がありそうな予感でした。
微細ながら着実な変化がみられるのです。
基礎練といえば地味にコツコツと長期間かかる印象があるかもしれません。
実際に器楽の世界ではある種の下積みのようなものです。
管楽器では1つの音を真っ直ぐにブレずにのばすだけでも相当の練習量です。
打楽器でも似たようなものです。
ある種の修行のような雰囲気すらあります。
だからつまらない印象も持たれがちです。
無意識的にそれを避けて楽しい曲練習にいきがちなのも事実でしょう。
一般的な音楽を楽しむイメージとは随分異なるわけです。
そうはいってもこれは固定観念だったのかもしれません。
あくまでその世界にいたからこそのイメージです。
今回の様子を見ていてそんなことを感じました。
やはりクリアリングが進んでいると通常より体得が早まるのかもしれません。
たかだか2時間程度の練習でも身についてきている感じがするのです。
もちろん各自が自主練で定着させなければ戻ってしまうでしょう。
でも何となく集団の力として成長している部分もあるような気がします。
個人的には基礎は好きな部類です。
なのでその楽しさが伝搬するように次回以降望んでいこうと思います。
谷 孝祐
2018.10.24