運動の具体的なテーマとして歩くことについてふれました。
これは1番の基本です。
意識的な歩行がもたらすものは案外大きいかもしれません。
体の状態をよく表してくれていることも多いものです。
そんなわけで自己認識をしやすくさせてくれます。
まずこれは身体的なレベルにおけるものでしょう。
もしそこでバランスの崩れた部分が見つかれば改善への意欲も湧きやすいと想像します。
そこまででなくとも微妙な補正が日々可能になります。
結果的に毎日のように簡易的な改善が積み重なる可能性もあるわけです。
この蓄積が心にまで作用するかもしれません。
結果的に心理状態を整えることにもつながりうるということです。
とはいえこれはシンプルであるがゆえに難しさもありそうです。
今までが意識せずに歩いていたのであればこれは仕方ないこととも言えます。
どうしても過去の習慣で何となく歩く状態に戻りやすいものです。
そしていつしか忘れていくということも考えられるでしょう。
そもそもこの取り組みを行うのにも意識的になる必要があるわけです。
ただこれは以前にも扱った習慣化の問題です。
リマインダーなどのサポートを借りていくのもありだと思います。
もちろん飽きないように変化を持たせるのも有効です。
ただ何となく意識するよりもポイントを明確にするのも良いでしょう。
具体的にすることで向き合いやすくなることもあるものです。
単純に意識的に歩くと決めるよりもその方が継続しやすくなる可能性があるわけです。
ではどのような指針が望ましいのでしょうか。
個人差があるので一概に述べることはできません。
なので例として挙げておこうと思います。
まずはタイミングを明確にすることです。
早朝に散歩するときとか駅で階段を上るときとかというイメージです。
漠然と一日中注意するような状態よりも絞った方がやりやすいことが多いものです。
やりやすければ時間帯で区切るのもありです。
お昼休みは意識するなどということです。
そこができたら増やしていき常態化に近づいていく方法です。
加えて注意するポイントも明確にしておくとより良いかもしれません。
足裏の重心をとらえながらとか肩がリラックスしているかとかという具合です。
これも定着したら増やしていくことを繰り返して全身に広げていきましょう。
実際にはやりやすいタイミングや注意点があるものです。
それを発見してまずはそこから身につけるのがスムーズかもしれません。
谷 孝祐
2018.4.22 8:11