砂場遊びの諸行無常 | 3年前のしこうの楽しみ

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子どもの遊びには不可解なこともあるものです。
そんな経験はあるでしょうか。
大人の目線からは無意味に思えることも多いのかもしれません。

我が子にもそういうところがあります。
この年齢だからと済ませれば何とも思いません。
当たり前のこととして受け入れるだけのことです。

ただふと気がつけば発見のチャンスでもありそうです。
そのように感じる出来事がありました。
どうやらうちの子は砂場遊びが好きなようです。

何度か話には聞いていましたが同行したことはありませんでした。
なかなかその場から離れないらしいです。
やっとのことというのでしょうか。

最近になってその機会が初めてやってきました。
ホテルの敷地内に砂場があったのです。
ファミリーで訪れるようなリゾートなのでそういう設備も整っているようです。

そこでスコップとザルのようなものを借りて遊ぶのに付き合いました。
一緒にやるというよりはただ見守っていれば良いようです。
そして非常に単純な遊びが始まりました。

スコップで砂をすくってザルにのせるだけです。
ちなみに砂の目が粗いので下に落ちることなく溜まっていきます。
2杯もすくうと片手では重いのか近くのテーブルに置きました。

そこから延々と同じ動作が続きます。
とにかく砂を上にかけていくのです。
もちろん一定以上になると山になって残りは落ちていきます。

それでも続けます。
どうやらこれが楽しくて仕方ないようです。
親からしたらただ待たされているだけで理解し難いところでしょう。

楽しさのポイントがわからないわけです。
とはいえ本人にとって楽しいのは事実です。
ということでせっかくなのでどこに楽しさがあるのか探ってみました。

この視点を持つと違った角度からとらえられるものです。
するともしかしたらそこに新たな喜びがあるのではないかという気がしました。
毎回同じように見える動作と砂の動きも厳密には変わっていくものです。

それが子どもにとっては予測不能なものなのかもしれません。
もしそうであるなら砂を積み上げるたびに新たな何かが体験できることとなります。
確かにこれを共有してみようとすると面白くもあります。

こうやって忘れていた感性を思い出すことも重要だとふと感じたのでした。
同じだと先入観を持たずに体験する在り方を学ばされたようです。

谷 孝祐
2017.11.24 20:03