音楽との距離感が離れてきたところでとらえられたことがありました。
確か以前も扱ったことがある内容です。
しかしなぜだか新発見のような感じもあります。
同じことの切り口違いということなのでしょうか。
異なるトピックが関係したことは確かです。
その刺激が絡まってのことでしょう。
それは改めてマズローの本を読んだことにあります。
欲求階層説で有名な人です。
これが話題に上がることはあるもののちゃんと触れるのは久々です。
大学生以来かもしれません。
そんなわけで前とは違った受け取りがあったのでしょう。
特に印象に残ったのは初歩的な部分でした。
なぜ過去においてここにフォーカスが当たらなかったのか疑問に思うほど当たり前のところです。
欲求は大別すると欠乏欲求と成長欲求にあるという視点でした。
これが次第に自分と音楽との関係性に向けられてきたのでした。
要するに音楽をやりたい気持ちに欠乏欲求が混ざっていたということです。
つまりそれを通じて何かを埋め合わせようとしていたわけです。
前に取り組んだ時の結論は自己価値にしていたというところでした。
価値証明的な心理があったということです。
今回のことでその周辺もより見えやすくなった気がします。
まずどこが満たされていなかったのかに意識が向きました。
思考的には無価値観を埋めようとしていたという観点が生まれてきました。
きっとその要素はあったのでしょう。
ただどこかズレている感もありました。
ここを出発点にあれこれ思索を巡らせていきました。
すると次第に全容が認識できてきました。
結局のところ得たいものの多くが音楽に投影されていたようです。
当時の抑圧のほとんどが解放されるように感じられていたわけです。
もちろんそれだけではありません。
成長欲求が大部分を占めていたことも事実でしょう。
ただ完全な純粋さではなかったわけです。
これが没頭しきらなかった理由だったのかもしれません。
面白いものでこのことが明確になると感覚に変化があらわれました。
欲求がなくなるとともにシンプルに音楽を楽しめる心持ちになったのです。
加えて音楽が好きだという認識も生まれてきました。
素直に楽しめる心境です。
この状態で関わっていけるように定着させていこうと思います。
谷 孝祐
2017.11.17 18:46