7月の頭のことです。
ちょっと遠方に子どもを連れて登山に行きました。
バスで行ける日本最高所の場所までアクセスできる山です。
ただ到着してみると風が吹いて寒さもある状況でした。
それは子どもには厳しそうな環境でした。
なので山歩きは諦めました。
ひとまず生まれて初めて2700mの標高を体験したことでよしとしたわけです。
そんな計画外のことがあり少し運動不足の感がありました。
そもそも体が鈍らないように昨年の秋からスキーシーズン以外は月一の登山をしています。
この前提があったので当初は考えていなかった山登りをしました。
世界遺産の島でゆっくり滞在しようと思っていたのを予定変更したわけです。
そんなわけで当初は山登りが目的ではありませんでした。
なので結果的に生まれて初めての単独行となりました。
ひとりで登ってきたということです。
誰かと一緒に行っても各自のペースで歩くのでひとりで歩いていることは珍しくありません。
しかしそれでも違いがあるような気がしました。
人のことを気にしないで良い楽さと自分のことに完全に責任を持たなければならない緊張感が引き換えになったようなイメージです。
朝5:00過ぎに登山口に到着して5:15くらいに開始しました。
ここまでの経験の影響かかなり平坦に感じました。
実際に標高差も600m程度でそんなにありません。
ということで気楽な感じで天気も良く写真を撮りながらの山行になりました。
終盤の稜線では自然の中にひとりだけで佇む静謐さとつながった豊かさを味わいました。
とはいえやはりデメリットもあるものです。
山頂で朝食をとろうと思っていたのですがそれができませんでした。
猿が縄張りのようにしていたようでそこにいるだけで威嚇してきたのです。
少し危機感も感じながら休憩は諦めました。
そんなことで休憩が短くなったことも影響してか自己ベストを更新したのかもしれません。
標準タイム10時間くらいの行程を5時間をほんの少し過ぎたくらいで戻ってきました。
あとで地図を確認すると下りは2.7倍速くらいだったようです。
それを知ってどこか壁を超えて異次元領域に入った気がしました。
今まではどんなに早くても2倍速が限界だと思っていたのです。
登山という領域においても成長はあるものだと感じました。
写真は山頂から有名な縄文杉方面の景色です。
谷 孝祐
2017.7.28 17:50