初体験の標高差から得た歩き方 | 3年前のしこうの楽しみ

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先日山登りをしてきました。
今年になって一番本格的なものでした。
蝦夷富士と呼ばれるようにその地域のシンボルとなるような美しい山です。

今までその威容は何度となく眺めてきました。
おそらくその周辺で10回くらいは滞在しているのではないかと思います。
しかし登ろうと思ったことはありませんでした。

自分の中ではどこか見る対象でしかなかったのです。
なぜかそれ以外の選択肢が生まれませんでした。
とにかくその風景を楽しむのが好きでした。

ただ無意識的にはどこか登ることの大変さを感じていたのかもしれません。
お誘いをもらって登ることになってそのハードさを知りました。
日帰りできるのですが標高差があるのです。

ベースが350m程度で山頂が1900m弱です。
つまり1500m強を登って降りてくるわけです。
このどちらかだけなら宿泊を伴った縦走で体験しています。

ところが思い返せば1日で往復というのは初めてでした。
ということで体の負担が大きいことが想定されました。
下りで疲労が溜まってミスをすると怪我につながります。

それを防ぐには登りを疲れないように進めることが重要です。
その意識がより強く働いたようでした。
おかげで結果的に今まで以上に丁寧に歩くことができました。

具体的には一歩一歩のバランスを確認しながら進んだ感じです。
これによって足裏の感覚がよりキャッチしやすくなりました。
こうなると微細なミスが気になるものです。

片足が上がっている時に崩れたバランスを補おうと次の足を出している時がありました。
転びそうになった時に反射的に別の足が出る状態に通づる性質のものです。
しかも頻繁に起こっていたのでした。

そんなわけで常に片足で立って止まれるバランスが自然と目標になっていきました。
これで歩き続けていると足を置く位置に変化が出てきました。
より閉脚になって足裏全体で支えるようになったのです。

微妙な違いですがこれは脚部の筋肉をより効果的に使える雰囲気でした。
ペースも抑え気味になったこともあり登りも下りも途中休憩は5分で済みました。
負荷を減らした新たな領域に入った気分でした。

山の中でのこの感覚を日常でも大切にしていこうと思います。



谷 孝祐
2017.6.24 11:51