今回は2日連続で料理する機会でした。
1日目は変わった食材もあったので書いたのですがそれで終わりにしようと思っていました。
しかし食べた人達から2日目の分もとリクエストがありました。
そんなわけで回想することにしました。
この日は夏至ということもあり今までで一番豪勢だったかもしれません。
合わせるワインも自分の調理経験の中では最高級だったと思います。
それに触発されたのでしょうか。
全10品のロングコースになったのでした。
ここまでくるとイメージでの組み立ても限界領域という印象でした。
ということで思い出すのも頭の体操となり有難い要望だと気付きました。
さてその内容ですがまずは多めのアミューズから。
前日同様にお惣菜を生かしたお皿でした。
ブロッコリーのペペロンチーノと共に軽く温めた春雨のサラダでした。
夕方のまだ明るいうちにテラスで緑のスキー場を眺めながらスタートしました。
前菜1品目はアンチョビと生ハムを姫竹と共に盛り付けたものでした。
シンプルですが良いハーモニーという印象でした。
ここまではシャンパン1種類目でいただきました。
その後に室内に入り本番が始まりました。
前菜2品目は肉厚な牛タンをほうれん草と共に蒸し気味でいただきました。
スーパーで買えるものとは思えない上質な味わいでした。
もう1度冷たいものに戻って前菜3品目はお豆腐と炙り帆立のウニの海という雰囲気でした。
個人的には定番のイメージですが意外性があったようで違った発見でした。
次が素揚げ風玉ねぎのスープでした。
前日から煮込み続けていたダシが最高の演出になっていました。
そしてメインの前にアマトリチャーナ風のスパゲティでした。
仕込み段階で赤ワインで煮込んだソースは甘みがしっかり出ていました。
ここまでが2種類目のシャンパンで次に白ワインとお魚でした。
イサキの反面焼きで食感の不思議さを楽しみました。
そこからお肉一品目はダシ引き豚ロースの菜園風で春菊とセリを炒めたものと合わせました。
もちろんここからは赤ワインでした。
この次の9品目がラストの予定でしたが準備に時間がかかり埋め合わせにスープ追加になりました。
豚を湯引きした残りダシが良い味なのでタコを半生の具材として入れました。
最後のお肉は牛ロースのステーキで赤ワインで蒸し焼きにしたものでした。
付け合わせがアスパラとジャガイモのオーブン焼きでこれが時間がかかった理由でした。
5時間強に及ぶ気を失うような晩餐でしたが貴重な体験でした。
その影響なのか翌朝はどこか頭がクラクラしたのでした。
滅多にできない限界を超える体験だった気がします。
谷 孝祐
2017.6.22 18:11