今生の印象的な体験88 | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

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それは4月2日のことだったでしょうか。
もうすでに20年以上前のことです。
その日は中学校の吹奏楽部の定期演奏会でした。

そして3年生にとっては本当の意味で卒業という区切れでした。
この日をもって中学生活を終えたわけです。
ということで自分にとっても大きな意味がありました。

無条件に楽しかった時代の終わりです。
そう感じるくらい充実した3年間でした。
ちなみに演奏会は盛りだくさんのプログラムでした。

おそらく高校生顔負けというところだったでしょう。
選曲もコンクールで演奏されるようなものが何曲か含まれていました。
当然のことながら生徒の希望を中心に組み立てられたものです。

後から気づいたことですがなかなか技術レベルが高かったのだと思います。
十分な練習時間がなくともそこそこに仕上がっていました。
もちろん舞台運営も生徒が中心で行われました。

ブラックライト音楽劇もあることからかなり大掛かりな配置転換もありました。
そういった流れも難なく進みひとまず成功というところだったでしょう。
それも手伝ってか終演が近づけばそれだけ名残惜しさが増してきました。

プログラムを終えアンコールになるとその気分はさらに高まっていたのかもしれません。
最後の曲は毎年恒例のマイウェイにのせた卒業式でした。
部長であった自分はこの前に挨拶がありました。

フルート三重奏をバックに下手の花道あたりにマイクが用意されていました。
具体的に話した内容は覚えていないものの感謝を伝えるようなものだったと思います。
おそらくほんの数分のことですがかなり長く感じられました。

加えて感極まってか少し泣きながらになってしまいました。
ちなみに毎年のことですがこの時点で泣いている部員も多いものです。
ただ自分が客席の面前でそうなるとは思ってもいませんでした。

これを終えたと同時に合奏が始まります。
3年生がパートごとに前に出てきてメロディーを奏でて退出していくという流れでした。
今になって振り返っても特に印象深い青春の一コマだったと思います。

谷 孝祐
2017.3.16 11:07