この時期の納付税額のジレンマ | 3年前のしこうの楽しみ

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ここ最近といえば個人事業主の多くにとって大変な時期だったでしょうか。
もちろん税理士にとっても忙しいタイミングだったかと思います。
今夜はやっとひと段落という気分になれるところかもしれません。

とはいえ自分自身はほとんど関与していないので一応意識にあるくらいでした。
実際に処理をするわけでもないのでいつもと変わらない日常だったわけです。
ただもちろん無関係ではありません。

これによって納める税額が決まることは同じです。
それでも例年はこれといって何かがあるわけでもありませんでした。
なぜなら大体予想通りだからです。

ところが今年はそうもいきませんでした。
感覚的に増えることは想像していたもののそれを上回ってしまったのです。
特に反応はないものの想定外であることは事実でした。

使い道を決めようと考えていた分が税金として消えていくことになりました。
つくづくぴったりになってしまうものだと我ながら感心したところです。
しかしここでふと思うことがありました。

一般的にはこの状況だと奪われている気分になるのではないかと感じたのです。
もし欲しいものを買おうとしていたとしたらなおさらでしょう。
当然これはおかしな感覚です。

本来は税として支払うべき分を使おうとしていた構図なわけです。
それでも心に痛みを負う人は多そうです。
そんな人達に共鳴したのでしょうか。

どことなくその奪われる感を体験したのでした。
せっかくなので還付についても意識を向けてみました。
すると思った以上に喜びが大きく感じられます。

お金が戻ってくるとはいえ本当は喜ばしい状況ではないはずです。
それでも天から降ってきたかのような印象を受けました。
そしてこの両方のパラダイムに帰属するのは危険に感じました。

結果的に稼ぎが減っていく方を望んでいることを意味してしまうからです。
もちろん経費が増えたなどの状況も考えられますが基本的にそのベクトルになってしまいます。
そういう意味において税額が増えることを喜ぶくらいの方がバランスが良いのかもしれません。

まだ自分もそこまでいけていないので精進しようと思います。

谷 孝祐
2017.3.15 18:57