週末で終わったもののインパクトが強かったのでしょうか。
未だにフィールドワークて行った地への意識が切れません。
どことなく気にしてしまっているようです。
それとも何らかの影響を受けているのでしょうか。
場所が場所だけにその可能性も否定できないでしょう。
いずれにせよ自分の潜在意識に何かをもたらしているような気がします。
今回は復興の現状を知ったわけですが当然被害の大きさも目の当たりにしたわけです。
特に津波がもたらしたものの大きさを実感しました。
これは現地に行かなければ持てなかったものだと思います。
テレビなどで得た情報よりも衝撃が大きかったのでしょう。
かといって主観的にはこれといった反応はありませんでした。
現実をただ受け止めたところでした。
しかしそれでもインパクトが強かったのでしょう。
文字通り全てが飲み込まれて何もなくなってしまった印象でした。
まさに一瞬にして町が消えてしまったのです。
瓦礫などの撤去が済んでいる今は更地がただあるだけなのです。
ここまで綺麗さっぱりとなくなってしまうものなのだと感じます。
少なくとも自分の枠の範囲では言及できない現象だと考えます。
似たベクトルのものがあるとすれば戦争関連の遺産でしょうか。
それに比べれば鬱積したものが残っている感じはありません。
多くの負の遺産が持つ重い雰囲気もないのです。
これは流されてしまったからなのかもしれません。
そういった意味で異質な空間とも言えそうです。
今まで感じたことのない空気感であることは確かでした。
こんな感じなので自分が何を受け取ったのかも認識できません。
数日経ってもまだまだ咀嚼できない様子です。
これまた珍しいことですがそれに対する評価もありません。
顕在的には何もないけれど心の中では何かが動いているという感覚なわけです。
こんなことを考えていると新たな視点が生まれてきました。
全てを一瞬にして失ったら自分はどうするかというものです。
すぐに死ぬとしたらということは考えたことがあるもののこれは見つめたことのないものです。
その答えを自分はもっていません。
だから潜在意識への刺激になっているのでしょうか。
時間をかけつつ丁寧に真剣に向き合ってみようと思います。
谷 孝祐
2017.2.21 21:09