肌身で感じた復興の難しさ | 3年前のしこうの楽しみ

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今回のフィールドワークが終わりました。
2泊3日とはいえなかなかの密度でした。
10人以上のリーダーに会った気がします。

その中で複雑な心境になる部分もありました。
それは彼らに対してというものではありません。
どちらかというと街並みが象徴している気もします。

当然ですが今回話を聞いた人たちはこの地のトップランナーです。
しかもかなりうまくいっている部類かと推測します。
それでも課題が多く見受けられるのです。

これは仕方ないことでしょう。
全てを失ったところからのスタートで手探りだったわけです。
もちろん用意周到な計画があるわけではありません。

問題を解決するための必然性から動いてきたというだけなわけです。
その勢いがなんとか形を作ってきたとも言えそうです。
この姿から物事を立ち上げる時における愚直さや邁進することの重要性を再確認します。

向こう見ずでも個人的な想いで突っ走ることが効果的だったわけです。
一方である程度進んでくるとそれも限界がくるのかもしれません。
バラバラだったベクトルを合わせていく必要があるわけです。

お会いした方々の多くはそんな段階に入りつつあるように見受けられました。
こうなると整理や定義が必要になってきます。
どうやらそれが全体的に不足しているようでありその人材もいない様子でした。

だからこそ先生はこのプランを考えたのでしょう。
マネジメントを学んでいる院生を自発的にコラボさせる目的があったようにも思います。
この地は被災地というだけでなく課題先進地でもあります。

今後の日本で起きてくる問題が震災によって一気に押し寄せてきた感じです。
そのためここでの取り組みに対して政府も目を向けている部分があるようです。
なのでこの場所での取り組みはロールモデルになりうるわけです。

しかしそれが街をあげて行われている印象でもありません。
シャッター通りにもなりかねない商店街にオシャレなカフェが出現している状況です。
こういった様子が温度差を物語っているようでもあります。

変わらなければならない状況ではあるものの簡単にはそこに行けない歯がゆさがありそうです。
今後どうなっていくのかなかなか興味深いので意識していこうと思います。
そのためにも可能な範囲の関わり方を検討していくこととします。

谷 孝祐
2017.2.19 23:49