吹奏楽コンクールの思い出です。
先週その間近でセミナーがあったことが刺激になっているでしょうか。
自分と吹奏楽の距離感を考えようということになっていたのでした。
コンクールはその中の大きな要素であることは確かです。
そのつながりからこの回想で何か潜在意識が動くのかもしれません。
まずは中2の時のことです。
この年は戦力的にはイマイチと言われていました。
スタープレーヤーがいないような状況だったのです。
そのため選曲も無難にまとめた感じだったのかもしれません。
課題曲も自由曲も簡単な曲だったように思います。
余裕のある曲を選んだとも言えるでしょう。
もしくは前年の反省だったのでしょうか。
自分が中1の時の上級生は明らかな難曲にチャレンジしていたのでした。
しかし期待されつつも次点で県代表を逃したのでした。
実際の先生の心境がどうだったのかはわかりませんがその時よりはのんびりした雰囲気でした。
今思えばそれはそれでリラックスしていて良かったのかもしれません。
根詰めたピリピリした様子はあまりありませんでした。
だからといって練習がいい加減だったわけではありません。
やるべきことは積み上げていたのでしょう。
結果的にこの年は関東大会出場を果たしたのでした。
それはとても嬉しいことでした。
母校としては2度目の快挙というところでした。
しかしそれは個人的には微妙な心境でもありました。
なんだか拍子抜けしたというところでしょうか。
前の年に比べて上位大会出場への熱がこもっていないのに結果が出てしまったのです。
難しいはずのことが簡単にクリアしてしまったというイメージでしょうか。
そしてこの年はもう一つ似たようなことがありました。
1年生だけのBチームが県大会出場になったのです。
これは3年生まで一緒に出場している他校を差し置いてのことでした。
そんなわけで結果が出るということと戦力や意気込みの関係がわからなくなったのでした。
とはいえこの疑問は好奇心を刺激するものだったのかもしれません。
そもそも入学した学校によってなぜそこまで技量の差が出るのかという視点が持てたのでした。
この疑問は大人になるまで解決しませんでしたがよい問題意識となったのだと思います。
谷 孝祐
2016.9.23 20:21