今生の印象的な体験62 | 3年前のしこうの楽しみ

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登山に行っていたことがきっかけになったのでしょう。
ちょうどタイミングが良かったのかもしれません。
人生初めての本格的な山登りが思い出されました。

それは中学2年の北海道旅行中のことでした。
その予定をしていたわけではありません。
たまたま知床で滞在したユースホステルでツアーがあったのでした。

そしてせっかくの機会だということで参加することにしたのでした。
登った山は羅臼岳というところで100名山にも選ばれているところです。
正直なところ頂上までいけるのか自信はありませんでした。

全く未知の世界だったわけです。
とはいえ数名の大人と一緒だったので不安はありませんでした。
ということで前夜に注意点などのレクチャーを受けて参加したのでした。

確か朝6:00くらいの出発だったと思います。
登山口まで車で移動して入山しました。
しばらく森の中を歩いていきキツネにも遭遇しました。

なので最初のうちは北海道の自然を十分に楽しむことができました。
しかし次第に急勾配になってくると辛さが出てきました。
呼吸も苦しくなって思うようなスピードで登れなくなりました。

どうやら自分にとってはハイペースだったようです。
それでも気力でなんとかついていきました。
8合目くらいで多めの休憩をとらせてもらって少し遅れて山頂に到着しました。

その日は天気が良く国後島をはじめ北方領土を見渡すことができました。
この絶景は今も鮮明に映像が残っているほどです。
同時に初めて見た日本ではない土地に何か感じるところがあったように思います。

どこかそこに違う世界を投影したのでした。
とにかくしばらくその場所で佇んで普段と違う感覚を味わっていた記憶があります。
ちなみに下りについてはそんなに苦労しませんでした。

登りの苦しさが嘘のようにあっという間に着いてしまった印象です。
そんなわけであまり記憶がありません。
半ば疲れもあって無意識的だったのでしょうか。

それはさておき初体験の登山を無事終えたのでした。
ただこれで山が好きになったかというとそうではありません。
もう二度と登りたくないというのが素直なところでした。

そこで見た景色への感動は大きかったもののそれ以上に大変さが勝っていたのでした。
そうはいってもこの時見た風景が大人になってから山に向かわせた原因とも思えます。
そのようにとらえるとこの日が快晴だったことは自分の人生にとって重要な意味があった気がします。

谷 孝祐
2016.9.15 11:22