丁寧に歩く登山のはじまり | 3年前のしこうの楽しみ

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帰国後の次の予定として本格的な登山にやってきました。
山小屋に3泊する行程です。
この期間の長さも実は初めてです。

なので当然のことながら歩く距離も最長でしょう。
それはさておき年に一度ではあるもののこの機会は自分の変化の定点観測になっています。
以前と比べて何が変わっているのか知覚しやすいわけです。

そのくらい登山は心理状態や在り方を反映するとも言えるでしょう。
とはいえ以前はそこまでは認識していませんでした。
自然の中でトレーニングできる効率の良い取り組みという感覚でした。

今回歩き始めてそんなことを思い出しました。
いかに体に負荷をかけても意識を保てるのかというチャレンジをしていたイメージです。
これは修行的だったとも言えるでしょう。

それが数年前から全く異なる方向へとシフトしてきました。
ここ最近は体も含めた自己一致感を維持し続けることが課題でした。
その延長線上で良い状態を維持したまま歩き続けることが意図されています。

スキーの影響も大きいのでしょうか。
今回はそこに確実性が加わった気がします。
つまりミスの少ない歩きが自然と意図されているのです。

おそらく基礎スキーのレッスンでミスが出さない意識が定着していたのでしょう。
ただ山歩きにミスというものは一般的には不釣り合いな概念かもしれません。
しかし自分にとって状態維持に悪影響を与えるものはそれに当たるわけです。

これを歩きながらピックアップすると案外たくさんあります。
重要な部分ではオーバーペースでしょう。
確実に疲労を蓄積させて良い状態ではいられなくなってしまいます。

当然これは大きなミスに該当します。
とはいえ今ではこれが起きることはほぼありません。
心理的に安定していればそうそう起き得ないことです。

ということで実際には細かな部分に注意が向いています。
例えば濡れた石に足を置いて転ばないにしても少し滑ったとかということです。
もちろん一回であれば取るに足りないことです。

しかし長期戦ではこの蓄積も大きな影響を及ぼしかねません。
そんなわけで結果的に一歩一歩が丁寧になった気がします。
またこうすると歩くこと自体に地味だけれど面白みが出てきます。

これがどのような変化をもたらすのかこの数日観察したいと思います。

谷 孝祐
2016.9.11 5:13