スキー検定の一級受験に向けてレッスンを受けました。
前回は記念受験程度でしたが今回はもう少し準備しておこうという心持ちです。
ただこの前受けた時に検定の楽しみ方がわかったのでやらなければならないという感じはありません。
その場で見せるべきことを確認しておくというイメージです。
実際にポイントをちゃんと押さえられてミスがなければ合格するのだろうという推測はたっています。
つまりある程度は合格点をもらえる見込みがたっているということです。
教えてくれた人が言うには受からない方がおかしいということでした。
レベル的には十分すぎるほどの技術はあるようです。
むしろ自分の力を最大限発揮するのではなく、いかに抑えて必要な範囲外のことをやらないようにするかというが必要なようです。
重要なことは求められている動作ができていることをあからさまにアピールするような滑りをすることらしいのです。
たとえできていたとしても雪面状況によっては曖昧に見えてしまって合格点がもらいにくくなることもあるとのことでした。
以前であればこの不条理は受け入れがたいものでしたが検定員も人間であり仕方ない部分はあるでしょう。
なのでこのレッスンはそのあたりがフォーカスポイントになりました。
どう見ても減点法で減点できない滑りを目指すということです。
なんだか音楽のコンクールとも似たところがあるものだと思います。
ただここでふと気づいたことがありました。
よくよく思い返せば自分ができているということをアピールしたことがないのです。
この立ち位置は人生初なわけです。
そんなわけでなんだか違和感を覚えずにはいられませんでした。
それと同時に基礎スキーが自分に馴染まなかった理由も認識できました。
アピールすることに価値を感じられなかったわけです。
その感覚に変化があったわけではありませんが明確に原因がとらえられたことで、それを実践することへの抵抗はなくなったようでした。
しかし実際にやってみるとそれはそれで面白いものです。
滑りをデフォルメしてみることで普段に生かせる要素がみえてくるのです。
そう思うとなかなか考えられているプログラムだとも思います。
そんな流れでなんだか基礎スキーへの納得感が高まったのでした。
個人的にはちょっと不思議な体験でしたがじんわりと自分の枠が広がったのかもしれません。
これを生かして一級取得につなげたいものです。
谷 孝祐
2016.1.30 23:23