昨年末に脳に関する書籍の再校を手伝いました。
まだいつ出版になるかは確定していないものの、ゴールが見えるくらいまで行き着きました。
一般的ではない内容をできる限り事実に忠実に伝えやすくするというのは難しいものです。
それを改めて実感しました。
そんな中ふと思い出した体験がありました。
それは小学校中学年のことだったと思います。
当時は校庭の雲梯でよく遊んでいました。
誰が一番速く端から端まで移動できるか競ったり、同じタイミングで次の棒に移ったり、2個飛ばし3個飛ばしをしてみたり、その上を歩いて端まで行って飛び降りたり、と様々なパターンがありました。
今思えば、これを通じてバランス感覚が養われたのかもしれません。
理由なく楽しめていた記憶があります。
それはさておき、あるとき怪我をしました。
いつものように休み時間に競争しているときのことでした。
覚えていませんがおそらく何度も繰り返していたのでしょう。
手の平の皮が一面大きくベロッと剥けてしまったのでした。
それは痛みも感じられないくらいの痺れをもたらしました。
すぐに保健室で消毒してもらって包帯で巻かれました。
問題はその手が右だったことでした。
右利きの自分にとっては不自由な生活が始まることとなりました。
当然、授業のノートをとるのも左手で行うこととなりました。
それはなんとももどかしさを感じることでした。
いちいち意識しないと平仮名を書くこともままならず、時間もかかりました。
もちろん、それでも下手くそな字しか書けません。
ただ、それも次第に慣れていくものです。
1週間くらいするとあまりストレスはなくなっていました。
その頃には怪我も治り、右手も使えるようになりました。
ただ、両方使えるのが面白くて、しばらく両利きの練習を続けました。
とはいえ、そこまで長続きはせず、気づけば右利きに戻っていました。
しかし、この時の体験が自分の右脳活性のきっかけになってた可能性はあるでしょう。
左手の動きを支配する右脳がこの時に重点的に使われたことで目覚めたのかもしれません。
これはあくまで考察レベルですが、そう思うと怪我にも意味があったのだと感じます。
谷 孝祐
2016.1.10 17:11