今生の印象的な体験20 | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

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今回を幼稚園時代の最後にしようと思います。
潜在的に書き残しがないように探していたのでしょうか。
これは完全に埋もれていた記憶です。

なぜだか今さっき突然思い出したのです。
それは就学前から勉強をしていた記憶です。
よくあることといえばそうでしょう。

当たり前のことのように感じていて顕在化されなかったのかもしれません。
しかし、これが認識できたのは意義あることのように思います。
なぜなら、勉強というものに対する自分の中での関わりが変わりそうだからです。

自分にとってその頃の勉強といえば遊びの延長線上でした。
机に向かって学ぶというよりは玩具を使ってという印象です。
なので大変なイメージはありませんでした。

ブロックで何か作り出す遊びと似たようなものだったのかもしれません。
親にそう仕向けられたのかどうかはわかりませんが、主観的には楽しんでいました。
そして自然と自主的に学ぶようになっていったように思います。

今回、特にこの感覚が知覚できました。
そして、この時期が人生で一番好んで学んでいた時期のように感じます。
今となってはくだらないことのようですが、平仮名を覚えるにせよ漢字を理解するにせよ数字に親しむにせよ、とにかく新しい何かを吸収していくのが面白かったようです。

思い返しても、ここまで楽しかったことはこのあとになさそうな気がしてしまいます。
だからこそなのか、この時の体験が血肉になって影響を与えているのかもしれません。
興味や疑問をもつとそれを突き詰めて理解したくなる自分の習性は、この頃に形成されたと推測できます。

これに気付けたのは自己理解の上では大きな一歩でしょう。
なぜなら、その後はいつの間にか勉強に対するネガティヴなイメージを少なからず持ち合わせるようになっていたためです。
これは自分の中での不一致を生み出していたことでしょう。

ということは逆に、これからは純粋に勉強を好きだと自己一致できる可能性があるということです。
この一致感は、ビジネススクールという新たな学びの場で大きく生きることでしょう。
これからは、できる限り当時の喜びと共鳴しながら学問的理解を深めていきたいと思います。

それと共にエゴ的な学びではなく純粋な知の享受に意識を向けていきたいと考えます。
そして、この経験をうまいこと自分の子どもにも共有できれば理想です。

谷 孝祐
2015.11.27 21:56