オブザーバーで受け取ったこと | 3年前のしこうの楽しみ

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感情カウンセラー養成講座の本科第2期のセミナー部分が終わりました。
この期では自分は講師をせず、オブザーバーとして講義を眺めていました。
よくよく考えてみれば継続してこの役割を行ったのは初めての体験でした。

ただ、やらなければいけないことは多くないので、半ば参加者と同じような気分でした。
そんなわけで、講師には悪いながら気楽に楽しめた気もします。
心理的にはどこか休日気分でリラックスしていたのかもしれません。

だからなのか、個人的にはなかなか好きな役割のように思いました。
一参加者よりも一講師よりも客観的に全体をとらえやすく、どこか蚊帳の外から見ているだけのようでもありながら、いざという時には質問に答える必要もある、というとらえどころのない場所ということもできそうですが、この中途半端な位置が心地よくもありました。
しかし、このようにとらえられたのも今の自分だからかもしれません。

ある意味において塾講師だった頃も似たようなことを行うことがありましたが、その頃はもっと様々な余計な力がかかっていたように思います。
その多くは研修のような意味合いもあったので、講師の評価を行いながら改善点を指摘し修正していくプロセスは必要なことだったことでしょう。
そういう役割が明確だったからということかもしれませんが、思い返せば否定感があったのだと容易に想像できます。

良い点よりも修正点に強くフォーカスが合っていたと推測されます。
もちろん当時はそれに気づいていませんでしたが、なかなかシビアな研修担当官だったことが今さらながら自覚されました。
これに気づくと当時においてより良いアドバイスの仕方があったのだとも思います。

10年前くらいのことですが、このように振り返ることで受け取り損なっていたものをなんとなく受け取れたような感覚がありました。
力量と状況を見極めた上での的確なアドヴァイスほど効果的でしょう。
これからもその精度を上げていきたいと思います。

また、今回の体験は自分が話し手になっている時に意識しているポイントの復習にもなりました。
なぜなら講師にアドヴァイスする上で、言語化して説明する必要があったからです。
それは自分のセミナーの仕方を顕在化する良い機会になりました。

結果的に、自分で考えている以上に様々なことを意識しながら話しているものなのだと初めて認識した気分です。
内容はもとより、場を作る意識や状況の把握、タイムマネジメントやペース配分、声の出し方や話すスピード、参加者の理解度を推し量り伝える内容の切り口の修正など分解していくと多岐に渡るように思います。
これも価値のある受け取りだったことでしょう。

直近に大きな会場で話す機会はないものの、これからはより一人一人を意識して話せそうな気がします。

谷 孝祐
2015.11.22 19:00