今生の印象的な体験18 | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

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おそらく3歳くらいの頃の話だと思います。
おばあちゃんに連れられて初めて新幹線に乗りました。
どんな流れでそうなったのかは覚えていませんが、特に目的地はありませんでした。

自分が新幹線に乗りたいと言ったのでしょうか。
それともおばあちゃんが乗せてやりたいと思ったのでしょうか。
その目的は新幹線に乗ること自体にありました。

こうやって思い返してみれば少し不思議です。
無計画に思い立って出かけた様子でした。
連れられるままに新横浜駅に行き、こだまに乗り込みました。

正直、速いという実感はほとんどなかったように思います。
それでも楽しい体験ではありました。
電車にすらほとんど乗ったことがなかったので、何となく大旅行するような気分だったことを覚えています。

といっても乗っている区間は短く、熱海でおりました。
もしかしたら寝てしまったのかもしれません。
すぐに着いた気がした記憶があります。

そこからどこで何を食べたかは忘れましたが食事をした後、ボーリング場に連れて行かれました。
そこで、生まれて初めてのボーリングをしました。
したと言っても大してできるわけでもありません。

アプローチにおばあちゃんが置いてくれたボールをレーンに押し出すだけで、ほとんどスピードもないのですぐに溝に落ちてしまいました。
つまり、全部ガーターでした。
それでもつまらないわけではありませんでした。

ただ、難しいゲームのように思いました。
たぶん1ゲームしかしなかったと思います。
そこからタクシーで駅に向かって、再び新幹線で帰りました。

すでに暗くなっていたと思います。
帰りの方が時間がかかった感覚が記憶されているので、この時は起きていたのだと推測されます。
この体験で一番印象に残っているのが、家に帰ってからのことです。

どこに行っているか母親は知らなかったようで、この日の話をすると驚いていました。
半ばおばあちゃんに対して呆れている部分もあったように思います。
それでも自分の中には理由のない充実感が残っていました。

おそらく非日常的な刺激になったのでしょう。
こうやって思い返すと、様々な土地に興味を持つことになった原点がここにあったのかとも思います。
そういう意味で、とらわれのない一日を作ってくれたおばあちゃんには感謝です。

谷 孝祐
2015.11.12 18:25