合流渋滞での意外な発見 | 3年前のしこうの楽しみ

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連休の最中、大阪から車で帰ってきました。
お盆の時のように渋滞があるとは思わず、完全に油断していました。
出発して少しの間は良かったものの、すぐに新名神の亀山JCT手前~東名阪の四日市ICあたりでかなりの混んでいることがわかりました。

ここは渋滞の名所で、これを避けるために遠回りして東名を使うこともよくあります。
しかし、今回はその代替案も通用しないようで、どちらにしてもかなりの渋滞を覚悟しなければならず、通常の倍以上は時間がかかりそうでした。
そんなわけで、いつもは避けているその箇所を通過することにしました。

手前のサービスエリアで渋滞緩和を期待しつつ食事をとったものの、むしろその長さはほんの少しのびてしまいました。
そして、問題の箇所に行き着きました。
高速道路の渋滞とは思えないほど進みが悪く、平均すると早足で歩く程度のスピードでした。

2車線あったのですが、通常であれば左側の方が速いはずなのでそちらに並んでいました。
右側は2回合流しなければならない構造なのです。
それなのに、少しするとなぜだか右側がどんどん進んでいきます。

それでもそんなに変わらないかと思って様子を見ていました。
しかし、その傾向は強まる一方でした。
なので、試しに右側車線に移動してみることにしました。

すると明らかに速く進み、左側の車の列をどんどん抜かしていけるかのようでした。
怪訝に思いつつも、思いの外スムーズに合流地点に到達しました。
そこで、左右の車線の進み具合の差が生まれた理由が明らかになりました。

亀山JCTでは名古屋方面と伊勢方面に分岐するのですが、どちらの車線にいても渋滞のある名古屋方面にそのまま行くことができます。
ところが、ほとんどの車がJCTの手前で無理やりにでも左側車線に移ろうとするのです。
右側車線では目的の方向に行けないと気づいたかのように、突然車線変更していくのです。

もちろん案内板ではちゃんと平気であることが表示されていますが、そういった様子でした。
それは、そのままの車線にいて平気だという自分の記憶を疑わせるほどのものでした。
もちろんそうはしませんでしたが、知っていてもつい同じ行動をしてしまいそうでした。

なんだか自分の判断よりも周りの流れに巻き込まれてしまう人間の性質が垣間見えたようでした。
無意識的に願わない方向に流されぬよう、自分自身で自分のことを判断する意識を保っていくことは、思っている以上に重要なのかもしれないと感じたのでした。

谷 孝祐
2015.9.22 21:58