大移動による受け取り度の変化 | 3年前のしこうの楽しみ

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ブルターニュのロリアン近郊からリヨンまで2日かけて車で移動しました。
何ヶ所か寄りながらということもあり全部で1200kmくらいの行程でした。
予定を立てる段階では距離まで気にせずに感覚的に可能かどうかを判断しただけだったので、思っていたよりも遠かった印象です。

フランスでこのような運転は初めてでしたが、日本の倍くらいの国土があるというこの国の広さを初めて実感したのでした。
それとともに気候の違いも驚くほどのものでした。
札幌と那覇くらい違うと言うと言い過ぎかもしれませんが、ブルターニュでは最高気温が14℃という日もあったのに、リヨンに到着した時は夕方で34℃という状況でした。

湿気がないのが幸いですが、日差しはなかなか強烈です。
日によって変動するものなのでこの差は偶然かもしれませんが、それにしても違いは明らかでしょう。
フランスの中でブルターニュとノルマンディーだけがワインを作れないと言われますが、知識レベルを超えてこれを理解できたのでした。

といっても、ヨーロッパ内で考えればもっと北にもワインの有名生産地はあるということで、この地域の気候がなぜこのような状況なのか気になります。
それとともに、暖流の影響で高緯度の割に温暖であるという、ヨーロッパ西岸全般の気候についての知識しか自分が持ち合わせていないことに気づいたのでした。
地理的な条件から、その影響を受けにくいのでしょうか。

それはさておき、途中の滞在地はロワールでした。
夕方に到着して午前中に出発したので、気温のことは何とも言えませんが、その風土の違いは十分に味わえたように思います。
広大な農地と居心地の良さそうな適度な大きさの街が点在している感じを受けました。

個人的にはフランスの片田舎らしいという言葉がピッタリのような気がします。
さて、短期間に3つのエリアに足を踏み入れたわけですが、このことによって自分の中に変化が生まれてきたようでした。
それは、フランスの地域による違いを立体的に感じ取れるようになったことです。

今まではパリとそれ以外という程度にしかとらえられていなかったのですが、地域ごとの違いが大きいことが実感できたのです。
そんなこともあり、この旅がとても楽しいものになりつつ、世界有数の観光国であることが理解できたのでした。
残りの期間、より意識的に受け取ろうと思います。

写真は、世界遺産でもあるロワールのシャンボール城です。

谷 孝祐
2015.8.30 15:23