名づけの苦しみ | 3年前のしこうの楽しみ

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先日、子どもの名前が決まりました。
最初はそこまで大変なことと思っていませんでしたが、実際に取り掛かると想像以上に時間がかかってしまいました。
生まれてからそれなりに意識の片隅で考えていたのですが、それで挙がってきた候補だけでは不十分だったようです。

はじめは音を主体に考えていました。
しかし、なかなか漢字を当てはめるのがうまくいきません。
谷という苗字とバランスの良い漢字が少ないのです。

これは盲点でした。
それはある程度、名前の選択肢が規定されてしまうことを意味します。
そんなわけで、入れたい漢字を特定してみることにしました。

一つ目の漢字は本人に合ったイメージだったものの、字画的には合わせにくかったようで、いまいちうまくいきませんでした。
そんなわけで、もう一段進めて谷に続く漢字でイメージも字画も両立できる漢字を探すことにしました。
そして、画数の相性が良いもので本人のイメージにも合うものが見つかり、名前の一文字目が決まりました。

最初から名前は漢字二文字で三音と決めていたので、それに合わせて漢字もう一文字を決めれば良いことになりました。
二文字目も同様に画数を規定して、その中で全体のバランスが取れる漢字を探しました。
その結果、最終的に30くらいに候補が絞られました。

その候補の中で、読みと意味と全体のバランスが総合的に優れたものを探すと、名前が見えてくるような感じでした。
結局のところ、音として本人のイメージに合うかどうか、漢字の持つ意味が本人の持って生まれたものと大きく矛盾がないかどうか、画数が多すぎたり難解な漢字を用いないよう人名における通常使われる漢字のみ使用する、親戚に似た名前がいない、ある程度個性がある、漢字の並びとして見た目のバランスが悪くない、字画における運気が一定以上は満たされている、読み間違えられても悪くない、クリアかつ特定の固定観念を投影されにくい、などという複合的な軸での判断となりました。
そんなわけで、産みの苦しみと同じくらいの生みの苦しみがあったかもしれません。

気がつけば、8時間以上この課題に取り組んでいたのでした。
そうして、「紀怜(きさと)」という名前ができたのでした。

谷 孝祐
2015.2.14 23:52