肯定を受け取ってもらう方法 | 3年前のしこうの楽しみ

3年前のしこうの楽しみ

ブログの説明を入力します。

自己における不一致が不安を生み出すのであれば、同じように働くと思われる要素が他にもあるような気がしてきました。
そして、意識を向けていると次第に明確になってきました。
それは自己否定というものです。

自己否定は、基本的には自己の内面のある部分が別の部分を否定している状態と考えることができます。
つまり、自分が自分としている要素が自分が自分と認めていない要素を否定しているという構造です。
これはまさに不一致な状態と言うことができるでしょう。

自分の内部で綱引きが起きてしまっても仕方ありません。
当然のように不安の発生要因になりそうです。
場合によっては、その両者が入れ替わって複雑になることもあるでしょう。

また、自分で不安を誘発して膨らませてしまうかもしれません。
そして、これは他にも厄介な状況を生み出すように思います。
なぜなら、どちらにせよ肯定的なものを肯定的に受け取れなくさせてしまう可能性があるためです。

例えば、自分が自分と認めていない部分を褒められたときには嫌味のように受け取ってしまい、自分が自分としている部分が褒められたときには斜に構えてしまう、ということが考えられます。
つまり、このような心理状態の場合、世界が不安に満ちたものになってしまうだけでなく、そこから出ることを難しくさせてしまうのではないかと推測されます。
肯定的なアドバイスが与えられても、肯定的にとらえることがなかなかできず、同じパラダイムの中を右往左往してしまうのです。

しかし、このシンプルな構造が念頭にあれば、そのような状況の人に対するアドバイスに改善の余地が生まれるでしょう。
気づいてみれば単純なことでした。
自己分離してしまっている要素すべてを肯定する方向へアドバイスを行うのです。

これはあくまでイメージで、実践は難しい部分もありますが、不可能ではないように思います。
そうしたときに初めて、自己否定の強い人に肯定を肯定と受け取ってもらえる状況になるのかもしれません。
自然にそういった性質の肯定ができるように思考パターンを訓練したいと思います。

谷 孝祐
2015.1.13 22:34