キノコ同士の国際交流 | 3年前のしこうの楽しみ

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先日あるレストランでディナーをしました。
行きつけといえば行きつけの場所です。
ただ今回から料理長が変わっていました。

そんなわけでどんな料理が出てくるのか楽しみでもありました。
メニューにあるコースそのままだと食べきれないので、お魚料理を減らし、メインも小さめにしてもらいました。
食事を始めて少しするとあることを思い出しました。

削ったお魚料理に松茸が使われていたのです。
何となくそれは食したい気分だったので、お肉の付け合わせにのせてもらえるよう頼むと、快く応じてくれました。
そして、付け合わせに松茸ののっているメインのビーフテンダーロインを食べていると注文していないものが運ばれてきました。

それはフレッシュポルチーニ茸のグリルのようなものでした。
その日にたまたま入ったということで、サービスで出してくれました。
味見程度にそれも食べ始めるとあることを思いつきました。

このポルチーニと松茸を一緒に食べたら美味しいのではないかと想像したわけです。
そして、この二つのキノコを一緒に食べる機会も通常なかなかないので、試してみることにしました。
食べやすい大きさに切ったポルチーニの上に松茸のスライスを載せて口に運びました。

すると松茸の香りに先導されてポルチーニの香りが強くひきたつ印象で、口の中が一瞬にして満たされました。
まるで白トリュフのような香りの広がりと立体感です。
まさかここまでこの組み合わせが合うとは思いませんでした。

お互いがお互いを引き立てて相乗効果ともいえる香りの共演が口の中でしばらく続き、お肉に合わせて注文していた赤ワインともお肉以上に合っていたのでした。
思いつきでもチャレンジしてみることで得られるものがあるものだと感じました。
結果的に今のところ近年一番の味覚的発見になったのでした。

もちろんシェフにも感謝でした。

谷孝祐
2014.10.25 8:49